春日豊彦
春日 豊彦(かすが とよひこ、1946年(昭和21年)1月11日[1] - 2020年(令和2年)4月)は、日本の実業家。 御木本美隆と養子縁組をしていた間の姓は御木本(みきもと)で、ミキモトの社長[2]、一般社団法人日本真珠振興会会長などを歴任した[3]。 来歴生い立ち1946年(昭和21年)に生まれた。熊本県立熊本高等学校を経て、1968年(昭和43年)上智大学外国語学部英語学科卒業[4]。学生時代には、カナダの証券会社でのインターンや、日本一周ヒッチハイク、世界一周バックパックの旅等を経験[5]。大学卒業後は、商社に勤務[5]。また、私生活においては、ミキモト社長本間利章の娘である本間香と結婚することになった。なお、香はミキモト創業者である御木本幸吉の曾孫であり、香の伯父はミキモト創業家当主の御木本美隆である。美隆の妻である御木本澄子は、香をことのほか可愛がっていた。そのような経緯から、豊彦は御木本美隆・澄子夫婦の養子になり、御木本家に入った。それに伴い、姓を春日から御木本に改めている。豊彦と結婚した香も、本間から御木本に姓を改めた。御木本家を出た後もミキモトの経営に携わっており、社長退任後はミキモトの会長に就任した。 実業家として岳父の本間利章から打診を受け、ミキモトに入社し、ニューヨーク等で勤務した[5]。同社役員を経て、1993年(平成5年)から2003年(平成15年)までの間、同社代表取締役社長を務めた[6]。経営トップとして、同社の海外支店網の拡大等に力を発揮[5]。他には、一般社団法人日本真珠振興会の会長を務めた[3]。しかし、妻である御木本香が2001年(平成13年)に57歳で亡くなると、その一年後に他家から後妻を娶った[7][8]。これがきっかけとなり、養母である御木本澄子との養子縁組を解消することになり、姓が御木本から春日に戻った。 晩年2020年(令和2年)4月、神奈川県逗子市において犬の散歩中に土砂崩れに巻き込まれ死亡した。74歳だった。2020年4月21日、春日の飼い犬がリードを付けた状態で警察に保護され、その後、前日20日に犬の散歩に出てから帰宅していないことが判明した。春日の行方を捜索中、小坪4丁目の海岸の崖が崩れているのが見つかり、24日に土砂に埋もれた春日が発見された[9][10]。 略歴
家族・親族先妻である御木本香がミキモト創業家の流れを汲んでいることから、元姻族には実業家が多い。縁戚関係にあった著名な者は多数存在するため、下記ではかつて親族の範囲に該当した者のみを記載した。
系譜
脚注
参考文献
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