日豊海岸国定公園(にっぽうかいがんこくていこうえん)は、九州東部の大分県中部(佐賀関半島)から南は宮崎県北部(美々津海岸)にかけての海岸線に設置された国定公園。延長約120kmにおよぶ海岸部半島、湾入、島嶼断崖と続くリアス式海岸と多島海景。1974年(昭和49年)2月15日指定。
面積
概要
名称中の日豊とは日向国(現在の宮崎県)と豊後国(現在の大分県)とを指す(日豊本線などが著名)。北端は大分県大分市の佐賀関、南端は日向市の美々津地区近辺に位置する。
この地域の海岸線には複雑なリアス式海岸が発達している。このため、好漁場が多く、佐賀関の関あじ、関さばを始め、臼杵のフグ、佐伯のブリ、津久見のマグロなど魚介類の名産に富む。
また、暖流の黒潮の影響を受け水温が高いため、屋形島・深島をはじめとして、海中にはサンゴの群落が発達しており、10箇所の海中公園が指定されている。カタクチイワシなどの魚類も豊富で、これらを餌とするイルカも頻繁に見られる。[1]
大分県側には黒島、元猿海岸、波当津海岸等の県内を代表する海岸が並ぶ。宮崎県側の延岡市近郊の海岸は海水浴客なども多い。
豊後水道に点在する離島には、亜熱帯性植物などの希少な動植物が分布する。
一帯では、急斜面の土地と温暖な気候を生かした柑橘類栽培も盛ん。
日豊海岸の「河津桜に夢をのせて ~浦々をつなぐピンクの襷~」が、平成29年度手づくり郷土賞受賞[2][3]。
景観・地形地質
- 白亜紀層砂岩
- 泥岩の海蝕崖・海蝕洞(南部)
- 石英斑岩の柱状節理(白向市)
- 海中景観(蒲江等)
海中公園
- 蒲江(大分県佐伯市) - 4箇所、33.5ha
- 南北浦(宮崎県延岡市) - 6箇所、48.7ha
動物
植物
関係市町村
公園内の景勝地
大分県
宮崎県
関連項目
脚注
外部リンク