日本海文学大賞(にほんかいぶんがくたいしょう)は、かつて存在した日本の文学賞のひとつ。北陸中日新聞(中日新聞北陸本社、石川県金沢市)が主催し、1990年に第1回が開催され、2007年の第18回[1]をもって終了した[2]。小説部門と詩部門からなる。
概要
この文学賞は、北陸中日新聞の発刊30年を記念して設けられ、新進気鋭の人々の小説家・詩人を発掘することを目的として始まった。受賞は選考委員の合議によって決定され、大賞のほか奨励賞・北陸賞も設けられていた。審査結果は、北陸中日新聞、中日新聞、東京新聞、日刊県民福井などの紙上、および北陸中日新聞のホームページで発表された。
受賞者と受賞作品
(小説部門) (詩部門)
- 第1回 1990年 渡野玖美「五里峠」 該当作なし
- 第2回 1991年 間嶋稔「海鳴りの丘」 藤吉外登
- 第3回 1992年 浜田嗣範「クロダイと飛行機」山村信男
- 第4回 1993年 河島忠「てんくらげ」 司茜「若狭に想う」
- 第5回 1994年 中根進「枝打殺人事件」 池田星爾
- 第6回 1995年 該当作なし 麦田穣
- 第7回 1996年 該当作なし 高橋協子
- 第8回 1997年 湯浅弘子「潮境」 該当作なし
- 第9回 1998年 柳井寛「日かげぐさ」 岡島弘子
第10回 1999年
第11回 2000年
- 小説部門[5]
- 大賞:高橋あい「星をひろいに」[6]
- 奨励賞:中条佑弥「岬の村」
- 佳作:
- 詩部門[5]
第12回 2001年
第13回 2002年
- 小説部門[9]
- 大賞:賀川敦夫「紅蓮の闇」[10]
- 奨励賞:月村葵「ドマーニ(明日)」
- 奨励賞:吉本加代子「湯宿物語」
- 佳作:畔地里美「空に向かって」
- 佳作:山本直哉「シライへの道」
- 佳作:木下訓成「友待つ雪」
- 詩部門[9]
- 大賞:後藤薫「朱い実」
- 奨励賞:あおいなおき「越前双耳壷の話」
- 奨励賞:梅原和人「内灘砂丘」
- 佳作:太田房子「突然に」
- 佳作:竜田道子「六月の雨」
- 佳作:越田茂「能登上布」
- 佳作:藤よし子「ハイラル草原の丘に」
第14回 2003年
第15回 2004年
第16回 2005年
- 小説部門[16]
- 大賞:長野修「朱色の命」[17]
- 北陸賞:該当作品なし
- 佳作:田中せり「フェリッペの襟巻き」
- 佳作:古林邦和「蛙殺し」
- 詩部門[16]
- 大賞:大江豊「漂う、国」
- 北陸賞:中嶋充「4Bのえんぴつ」
- 佳作:深谷孝夫「間垣が奏でる」
- 佳作:佐々林(大西昭彦)「砂の旅」
- 佳作:斉藤礼子「産声」
第17回 2006年
第18回 2007年
- 小説部門[21]
- 大賞:大島直次「崖」[22]
- 北陸賞:大岩尚志「ナホトカ号の雪辱」[23]
- 佳作:藤沢すみ香「能満寺への道」
- 佳作:漆原正雄「サトル」
- 詩部門[21]
- 大賞:佐々林(大西昭彦)「兵隊の雨が降る」
- 北陸賞:清水薫「塩丸烏賊」
- 佳作:大野直子「時間」
- 佳作:川野圭子「顔替え屋」
- 佳作:越田茂「五月凧」
第二次選考会の選考委員
第16回
- 小説部門 - 作家・高田宏、同・新井満、同・松本侑子、同・安部龍太郎、同・竹田真砂子
- 詩部門 - 詩人・秋谷豊、英文学者・福田陸太郎、詩人・西岡光秋、同・岡崎純、同・河津聖恵
第18回
[21]
脚注
外部リンク