新北捷運 (しんほくしょううん、英語 : New Taipei Metro )は台湾 新北市 の淡水区 、新店区 、土城区 、三峡区 、鶯歌区 と桃園市 の一部で起こる慢性的な交通渋滞を緩和すべく整備されている捷運 システム(都市鉄道 、ライトレール )である。台湾北部(北北桃 (中国語版 ) 地区)において台北市 の台北捷運 、桃園市 の桃園捷運 に次ぐ第3の路線網で、淡海軽軌 、安坑軽軌 、三鶯線 などの路線が含まれる。個々の路線網は台北都市圏の郊外部において互いに接続することなく孤立しているが、既存の台北捷運各線と接続することで大規模なネットワークを形成する。新北市政府 の行政機関である捷運工程局 が計画・仕様策定・入札管理や建設時の監督業務を担い、新北大衆捷運股份有限公司 によって運営される。最初の路線である淡海軽軌[ 注 1] が2014年に起工され、2018年12月24日に最初の路線となる緑山線が開業した。
歴史
2013年1月1日 - 新北市政府、交通局傘下に捷運工程処を設立[ 2] 。
2014年
9月3日 (淡海軽軌緑山線・藍海線1期)起工式典[ 3] [ 4] 。
2016年
1月1日 - 捷運工程処が捷運工程局 に昇格[ 5] 。
4月6日 - (安坑線)起工[ 6] 。
7月21日 - (三鶯線)起工[ 6] 。
2018年
2019年
2月1日 - (淡海軽軌緑山線)有料化とともに各種IC乗車カード導入[ 9] 。
2020年
2020年11月15日 - 淡海軽軌藍海線1期開業[ 13] 。
2023年2月10日 - 安坑軽軌開業[ 14] 。
運営
以下は2018年時点で唯一開業している淡海LRTについてのもの。
大衆捷運法 (中国語版 ) に基づき、他市の捷運路線同様に駅構内や車内での飲食は禁止されている。国内他社路線同様、台湾華語 、英語 、台湾語 、客家語 の車内放送がなされ[ 15] 、各駅の券売機は観光客や移民向けに日本語 や韓国語 、タイ語 、マレー語 、インドネシア語 などを追加した10ヶ国語に対応している[ 16] 。
運賃
2019年2月から有料化された。現金の場合は5kmまでは初乗り20元、以降3kmごとに5元ずつ加算となる[ 17] 。乗車券はICトークンの台北捷運と異なり感熱紙が採用される[ 18] 。
台湾国内の主要IC乗車カード である悠遊卡 、一卡通 、愛金卡 に対応し[ 18] 、IC利用時に限り20%引のIC運賃や台北捷運・台北聯營公車(台北市市区公車 、新北市公車 (中国語版 ) )との乗継割引(1時間以内)も適用される[ 9] 。台北捷運で発売している「1280元1ヶ月定期票」にも対応[ 9] 。
また2019年6月を目標に国際・国内ブランド合わせて9種のモバイル決済(Apple Pay 、Google Pay 、Samsung Pay、iPASS x LINE Pay、Alipay 、Union Pay
、Garmin Pay、Fitbit Pay、Hami Pay)導入を表明し[ 19] 、2020年1月から一部が導入された。
淡海線では信用乗車方式 が採用され、不正乗車は50倍の罰金が科される[ 9] 。
距離
5-8 km
8-11 km
普通運賃(大人)
NT$20
NT$25
NT$30
IC(普卡・学生)
16
20
24
IC児童(台北市の6-12歳が対象)
12
15
18
IC社福(敬老・障害)・児童(新北市の6-12歳が対象)
8
10
12
路線一覧
新北市捷運建設計画図。
※路線図には台北捷運 および基隆捷運 および桃園捷運 の路線も含まれている。
路線
区間
距離
規格
車両 基地
F/S
総合計画
入札
起 工
完 工
試 運 転
市 政 府 承 認
交 通 部 承 認
開業 (予定)
系統
路線
着 手
提 出
交 通 部 承 認
国 発 会 承 認
行 政 院 承 認
着 手
環 境 ア セ ス 提 出
環 保 署 承 認
交 通 部 承 認
国 発 会 承 認
行 政 院 承 認
公 示
落 札
SB
民生汐止線
汐東線
汐止区公所駅 - 東湖駅
5.66
中運量 ・LRRT
社后機廠
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○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
2032年
中和光復線
秀朗橋駅 - 公館駅 - 国父紀念館駅
8
南機廠
計画中
LB
三鶯線
1段階
頂埔駅 - 鶯桃福徳駅
14.29
三峡機廠
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
2025年12月
2段階
鶯桃福徳駅 - 大湳駅
3.88
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
V
淡海軽軌
緑山線
紅樹林駅 - 崁頂駅
7.34
軽運量 ・LRT
淡海機廠
○
○
○
○
○
○
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○
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○
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○
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○
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○
●2018年12月24日
三芝延伸線
崁頂駅 - 聖約翰科技大学
-
○
藍海線
浜海沙崙駅 - 淡水漁人碼頭駅
2.21
○
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○
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○
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○
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○
○
○
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●2020年11月15日
淡水漁人碼頭駅 - 淡水駅
3.32
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○
○
○
○
○
○
●
八里延伸線
淡水漁人碼頭駅 - 八里
5.6
○
○
○
●
K
安坑軽軌
十四張駅 - 双城駅
7.67
安坑機廠
○
○
○
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○
○
○
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○
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○
○
●2023年2月10日
F
五股泰山軽軌 (中国語版 )
分子尾 - 輔大医院
11.61
○
○
○
○
○
泰山板橋軽軌
輔大医院 - 莒光駅
10.3
○
S
深坑軽軌
動物園駅 - 楓子林駅
5.8
○
○
○
林口軽軌
長庚医院駅 - 八里
-
計画中
車両
低運量型
淡海線、安坑線は台湾車輌公司 製の5両編成の連接型ライトレールが採用された。
中運量型
三鶯線では無人運転に対応した2両編成が採用され、台北捷運環状線 (4両編成)のものと同仕様となっている。
ドライバーレス・メトロ(導入予定)
製造元日立レールイタリア (旧アンサルドブレーダ)
最高速度 - 80km/h
運用路線 - 三鶯線
運営状況
年
出典
輸送実績(人)
輸送人キロ
運輸収入 (NT$)
年間
1日平均
[ 注 2] 2019年
[ 1]
3,125,005
9,356
12,499,289
35,451,708
2020年
3,487,060
9,527
12,305,027
53,488,825
2021年
3,570,414
9,782
14,649,130
57,315,136
2022年
3,897,144
10,677
15,852,465
65,349,953
脚注
註釈
^ 緑山線と藍海線で構成。高雄捷運公司 が3年間運営。
^ 有料化後(2月1日以降)のみの統計
出典
関連項目
外部リンク
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