文殊山 (福井県)
文殊山(もんじゅさん)は、福井県福井市と鯖江市にまたがる標高365mの山である[2]。 概要泰澄が開山した越前五山(文殊山・白山・越知山・吉野ヶ岳・日野山)のひとつである[1]。最高峰となる大文殊のほかに[3]、小文殊(天狗杉、296m)[3][4]、奥の院(350.5m)[4]の三峰からなる[5]。また、大文殊には本堂、小文殊には室堂が設けられている[3][4][5]。 低山で市街地からのアクセスがよいことから[3]、登山初心者向けで小学生の遠足のコースにもなっている[6]。また、ヤマップがスマートフォンアプリでの登山状況を調査したところによると、福井県内の山では最も多いアクセス数を記録している(2021年調べ)[6]。 1年を通して登山が可能で[3][4]、カタクリ[4]・ツツジ・アジサイ、秋には紅葉狩りなど自然が豊かであり、登山道からは奥越山塊の上に白山も見え、福井平野も一望できる[3]。 歴史養老元年(717年)に泰澄が開山、麓にある楞厳寺(りょうごんじ)も泰澄が開祖となっている[1]。文殊山は、角原地区(福井市角原町)からの眺めが富士山に似ていることから、「角原富士」(郷土富士)の別名がある[3][7]。また、西行が当地を行脚した際「越しに来て富士とやいはん角原の文殊が岳の雲のあけぼの」と詠んだ。 山上の本堂(大文殊)には文殊菩薩[3]、奥の院(大汝)には聖観音菩薩[8]、室堂(小文殊)には阿弥陀如来像が安置されている[9]。また、頂上では須恵器をはじめとする縄文土器も出土している[3][9]。北麓には縄文後期以後の糞置遺跡がある。
登山道山頂への登山コースは10コースが整備されている[3][5]。主なコースには以下のものがある。
周辺の主な山脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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