放課後アトリエといろ
『放課後アトリエといろ』(ほうかごアトリエといろ)は、華々つぼみによる漫画作品。角川書店の 『コンプティーク』2010年12月号より2013年7月号および、『コンプエース』2011年3月号から2013年4月号まで連載されていた。単行本は全4巻。 概要著者が2010年に開催された「高校生マンガ・コミックイラストコンテスト2010」のマンガ部門に作品を応募する際、過去に卒業をテーマにした作品[1] を元にキャラクターも流用して卒業とは逆の入学をテーマにして作った漫画「入学=出会い」が本作の元となっている。[2]。そして当グランプリのマンガ部門で優秀賞を獲得した[3]。この作品を見た角川書店の編集者から連絡が来て、その受賞作品をさらに広げたのが当作品とのこと[2]。 なお、同年10月には現在のタイトルに改題し第3回角川漫画新人賞にも応募、佳作およびコンプティーク & コンプエース特別賞をW受賞している[4]。 その後『コンプティーク』誌において2回のゲスト掲載の後本格的に連載された。連載中は、姉妹誌の『コンプエース』誌においても作品が掲載されたほか、「角川HotLine」(のち「角川コミック通信」に改題。書店向けの月刊情報誌で一般には販売していない)においても、自社の作品を紹介する内容の4コママンガを2012年2月号から2013年7月号まで掲載していた(単行本未収録)。しかしその後の単行本の売上が伸び悩み、『コンプエース』の連載が終了した後、『コンプティーク』の掲載ページも3ページに減らされ[5]、編集長の交代に伴う編集方針の変更もあり、第4巻発売直後に連載終了となった。このため、『コンプティーク』の2013年5、6、7月号分は単行本未収録となっている(話自体も秋の体育祭で終わっており、作中の経過時間は1年にも満たなかった)。作者の華々は、「未完のまま終わらせたくはありません」「諦めるつもりはありません」と述べている[6]。最終回の最終ページ欄外には、「きっとまた会えることを願って…See you again」と再開の可能性に含みを残した言葉が載せられている。 連載終了後、『娘TYPE』2013年12月号より、読者ページの1コーナーとして、同作品のキャラクターが登場する「放課後娘タイプ」が始まり、4コマも1本掲載することとなった。 ちなみにおもな登場人物9人のうち、4人(高橋寧々、犬飼ふみ、霧島凛、葛城すみれ)が三つ編みをしているのは、著者が三つ編みフェチだから、とのこと[7]。 あらすじ何かとドジで天然な高橋寧々は、高校入学を機会にこの性格を直そうとするが空回りしてうまくいかない。そんな彼女が出会ったのはしっかり者の華村香。二人は友達となりそろって美術部に入部した。そこで様々な個性を持つ先輩たちとともににぎやかな美術部ライフを送ることとなった。 おもな登場人物
美術部について寧々たちが入部している美術部は正確には「総合芸術研究同好会」(通称:裏ビ)であり正式な部として認められていない。部室も防災備蓄倉庫を間借りして使っている。 この「裏ビ」は、正式な美術部に入っていた成が、部のしきたり(パソコンで絵が描けない、上下関係、その他もろもろ)に反発した退部した後作った会である。その際、当時美術部のエースだった綾子を引き抜いたことで、静から嫌われることとなった。 書誌情報
脚注
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