改造券 (日本銀行兌換銀券)

改造券(かいぞうけん)は、日本銀行券紙幣、お札)の種類の一つ。日本銀行兌換券として発行されたもので、券種は、改造百円券改造十円券改造五円券改造一円券の4種である。旧券の後継として、1888年(明治21年)12月3日発行開始。改造一円券を除き後継として日本銀行兌換券(金兌換)の甲号券が、改造一円券については後継として日本銀行券(不換紙幣)のい号券が発行された。改造券は全券種発行が停止されているが、改造一円券のみが現在も法的には有効である。

改造券の一覧

改造券の一覧
券種 表面 裏面 発行開始日 支払停止日・失効日 備考
改造百円券
藤原鎌足

彩紋
1891年(明治24年)11月15日 兌換銀行券整理法により1939年(昭和14年)3月31日限りで失効 通称は「めがね100円」。
1897年(明治30年)10月より金兌換券扱い。
現存数は数枚程度と推定されている。
改造十円券
和気清麻呂

彩紋
1890年(明治23年)9月12日 兌換銀行券整理法により1939年(昭和14年)3月31日限りで失効 通称は「表猪10円」。
発行当初は通し番号5桁、後に通し番号6桁。
1897年(明治30年)10月より金兌換券扱い。
改造五円券
菅原道真分銅

彩紋
1888年(明治21年)12月3日 兌換銀行券整理法により1939年(昭和14年)3月31日限りで失効 通称は「分銅5円」。
発行当初は通し番号5桁、後に通し番号6桁。
1897年(明治30年)10月より金兌換券扱い。
改造一円券
武内宿禰一円銀貨

一円銀貨
1889年(明治22年)5月1日 1958年(昭和33年)10月1日支払停止 発行当初は記番号漢数字、通称「漢数字1円」。
1897年(明治30年)10月より事実上の不換紙幣
1916年(大正5年)8月15日より記番号アラビア数字のものが発行開始、通称「アラビア数字1円」。
現在でも法的には有効。

脚注

注釈

出典