掻い掘り掻い掘り(かいぼり)は、池や沼の水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を獲り、天日に干すことである[1]。換え掘り(かえぼり)、換え乾し(かえぼし)[2]、池干し、泥流しなどのよび方もある。井戸の水をくみ出してたまった土砂を取り除く井戸浚え(いどさらえ)を指すこともある。 農業用のため池を維持するために行われてきた、日本の伝統的な管理方法である。稲作が終わる晩秋から早春にかけての農閑期に、池の水を抜き天日に干し、堆積したヘドロや土砂を取り除いて肥料にし、獲った魚を利用してきた。 栄養塩類を含んだ泥や水を排出し、また池の底を空気にさらして微生物による分解を促進することで、水質を浄化する効果がある[3][4]。 現在は、農業目的の他に、水質改善や、外来生物駆除のための掻い掘りが、各地で行われている[5]。 絶滅したと思われていた水生植物が、掻い掘りによって数十年ぶりに復活した事象も報告されている[6]。 関連項目
脚注
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