戦友 (1975年のテレビドラマ)
戦友(せんゆう、朝鮮語: 戰友/チョヌ、ハングル: 전우)は、韓国KBSにて1975年6月28日から1978年4月8日まで放送されたテレビドラマ。 概要朝鮮戦争25周年特別企画作品として制作され[1]、毎週土・日・月曜日の19-20時台より放送された。反共を主なテーマに掲げてはいる[2]が、朝鮮戦争中のさまざまな出来事を1話完結の形でまとめて放送し、幅広い層から人気を博する作品となった。1983年、2010年と2回リメイクされている。2014年にはミュージカル化された。 キャスト1983年版
1983年9月1日から翌1984年10月23日まで、毎週木曜日20:00より放送された。小隊長役を演じたカン・ミノは、同年度KBS優秀番組評価賞にて特別演技賞を受賞した[3]。 キャスト2010年版
KBS大河ドラマが一時休止した後の2010年に同放送枠に設けられたKBS週末特別企画ドラマの一作品。朝鮮戦争60周年を記念して制作された。反共を主要なテーマとした1975年、1983年の作品とは違い、反戦と平和を主軸としている[4]。責任プロデューサーのキム・ヒョンイルによると、韓国国内では1983年制作の前作品以来約30年ぶりに制作される戦争ドラマであったが、他局で同時間帯に放送されていた『鉄の王 キム・スロ』などに押され、視聴率は10パーセント台にとどまった[5]。 あらすじ1950年10月1日、連合国からの支援により、韓国軍は38度線を越えることに成功した。主人公のイ・ヒョンジュン陸軍一等軍曹は平壌市街における激戦を生き抜き、ついに鴨緑江にまで達する。このまま戦争は終結すると思われていたが、圧倒的な兵力を誇る中国軍の参戦により、朝鮮半島は再び惨劇の戦場と化す。そんな中国軍・北朝鮮軍との戦闘中に新兵のチョン・ソンイル二等兵が敵前逃亡、山中をさまよううちに偶然出会った韓国軍の名将軍パク・ウン准将を拉致。二人は中国軍に捕まり、死にたくない一心のソンイル二等兵は成り行きのまま北朝鮮軍に寝返る。パク将軍を救うために行動を起こし、反北ゲリラの協力も得て、中国軍の司令部からパク将軍を救出したヒョンジュンたちだが、その際ヒョンジュンは北朝鮮に生き別れになっていた恋人イ・スギョンを発見する。 敵味方に凍死者が続発するケマ高原の酷寒の中、興南(フンナム)港から半島南部に撤退するため、ヒョンジュンをはじめとする韓国軍・連合国軍の将兵は敵の重囲を強行突破する。翌年の春、海兵隊が敵の補給基地を爆破することになった。現地を知るヒョンジュン達が海兵隊を道案内することになったが、移動中にヤン・サンギル一等兵が無断で分隊を離れて母へ会いに行った。しかし母はすでに死んでいた。ヒョンジュンたちはサンギル一等兵を連れ戻すために合流時間に遅れ、単独出撃を強いられた海兵隊は一人を残して全滅。ヒョンジュン達は抗命罪で処刑されるかと思われたが、辛くもパク将軍の介入によって救われる。そしてヒョンジュンたちは4日間の猶予を与えられ、海兵隊の代わりに敵地へ赴くことになる。 登場人物
2014年のミュージカル
朝鮮戦争の経験者である俳優パク・キョンドゥクが脚本を手掛け、ソ・インソンが総括プロデューサー、キム・ヨンミンが演出を担当した。2014年10月29日、加平郡内で初演されたが、初演の場所に加平を選んだのは朝鮮戦争に参戦した16か国中5か国の戦跡碑が同郡内にあるからだと、パク・キョンドゥクがインタビューで明かしている[7]。1975年版や1983年版に出演した俳優が複数名出演している。 キャスト個別に出典があるもの以外は[8]による。◎がついているのは1975年版または1983年版への出演歴がある俳優。
脚注
外部リンク
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