御所野縄文公園
御所野縄文公園(ごしょのじょうもんこうえん)は、岩手県二戸郡一戸町にある史跡公園。縄文時代中期後半の集落跡である御所野遺跡を整備して作られ[2]、2002年(平成14年)にオープンした[3]。 概要世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する御所野遺跡の発掘調査を元にした復元竪穴建物、復元掘立柱建物、配石遺構の実物展示がある[2][3]。周辺環境についても、クリ、トチ、ウルシ等を植栽し、縄文時代の植生を復元している[2]。史跡指定面積は75,842平方メートル、公園面積は約13ヘクタールである[2]。 竪穴建物の焼失実験などの調査研究の場にもなっており、整備総括報告書の刊行も行っている[2]。 オープン当初は一戸町直営で、2021年度からいちのへ文化・芸術NPOが指定管理者となっていたが、2024年度から再び一戸町直営に戻ることになった[3]。 御所野縄文博物館公園内には御所野縄文博物館がある(RC造2階建の建物にガイダンス施設(博物館)と埋蔵文化財センターが入っている)[2]。仙田満+環境デザイン研究所の設計であり、日本建築学会東北支部から2003年度の東北建築賞作品賞を受賞している[4]。博物館法の登録博物館[5]である。 展示室
展示室入場料
屋内体験工房博物館2階の屋内体験工房では様々な縄文体験を行うことができる(有料)。 郷土資料コーナー一戸町内の天然記念物、建造物、史跡等を紹介している[2]。一戸城出土の焼き印「雀紋印の馬印」や糠部三十三観音巡礼の「巡礼納札」などの資料が展示してある。映像による紹介もあり。 きききのつり橋駐車場と公園を結ぶ木製歩道橋で、2000年(平成12年)5月に完成した世界初の吊橋式の歩道橋でもある[6]。橋の長さは86.5メートル、谷底から橋の床の高さは最高部で14.1メートルある[6]。高さ25.5メートルの鋼製の支柱からワイヤーで吊られており、通路部は木製の屋根がつき、カーブを描く世界的にも珍しい吊橋である[6]。名の由来は、「木材」と、「奇抜」と、「喜び」の三つの頭文字の「き」から採られたものである[6]。御所野遺跡は縄文時代中期の集落跡であることから、橋のデザインは、時空を超えて縄文時代の別世界へと誘うイメージを表現したものとなっている[6]。 ギャラリー
脚注注釈出典外部リンク |