幽霊たち『幽霊たち』(ゆうれいたち、Ghosts)は、1986年に刊行されたポール・オースターの小説[1]。『ガラスの街』、『鍵のかかった部屋』に並ぶニューヨーク三部作の第2作である。柴田元幸による日本語版翻訳が新潮社より刊行されている[2]。また、2011年には、佐々木蔵之介主演で舞台化された。 あらすじ1947年、ニューヨーク。ある日、私立探偵ブルーは、ホワイトという男から、必要がなくなるまでブラックという男を監視し、次の指示があるまで週1回報告書を自分に送り続けるよう依頼される。そこで、ブルーは、ホワイトが借りたブラック宅の真向かいにあるアパートの一室に住み込み、双眼鏡で監視を始めるが、ブラックは読書をしたり書き物をしたりするだけで、事件らしい事件は起こらない。ホワイトの指示も一向に来ない。婚約者オレンジにもずっと連絡できないまま、何も起こらない時間ばかりが過ぎてゆく。 やがて、ブラックの監視を始めて1年が過ぎた頃、ブルーは「ブラックの正体は実はホワイトで、見張られているのはむしろ自分なのではないか」という疑念を抱き始める。 そんなブルーは遂に決心し、ブラックの部屋に潜り込む。そして、そこでブルーが発見した物とは……。 登場人物
特徴舞台劇2011年6月から7月にかけてPARCO劇場(ほか、地方公演有り)において、本作を原作とした舞台劇が上演された。主演は佐々木蔵之介、構成・演出は白井晃。 白井演出によるオースター作品の舞台化は、『ムーン・パレス』(2001年初演)、『偶然の音楽』(2005年初演・2008年再演、主演:仲村トオル)に続いて3作目である。また、ニューヨーク三部作の他2作(『ガラスの街』、『鍵のかかった部屋』)のモチーフも入れ、物語に膨らみを持たせている[3]。 キャスト
スタッフ脚注
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