平和 (アリストパネス)

平和』(へいわ、: Εἰρήνη, Eirēnē, エイレーネー: Pax)は、古代ギリシアアリストパネスによるギリシア喜劇の1つ。

ポレモス(戦争の神)によって洞窟の奥深くに投げ込まれてしまったエイレーネー(平和の女神)とその侍女オポーラーとテオーラーを、葡萄農夫トリュガイオス等が救い出し、平和を回復するという物語を通して、戦争の悲惨さと平和の尊さを表現している。

紀元前421年大ディオニューシア祭で上演され、2等になった。優勝はエウポリスの『追従者たち(コラケス)』、3等はレウコンの『兄弟団(プラートレス)』だった[1]

構成

日本語訳

脚注・出典

  1. ^ 『全集2』 岩波 p.357
  2. ^ 元々は中村善也が訳を担当予定だったが、後輩である中務哲郎が大阪弁による完訳を篋底に秘していることを知り、自身の代わりにこれを世に送ることとしたもの。大阪弁によるギリシア喜劇の翻訳は希少でありユニークである。