巣山 ひろみ(すやま ひろみ)は、日本の小説家、児童文学作家[1]。
経歴・人物
広島県生まれ[2]。パン屋に勤務する傍ら、創作活動を続けている[2]。
2008年、「声」で中国新聞社が主催する第40回中国短編文学賞優秀賞を受賞[3]。
2010年、『ゆきのまち通信』が主宰する第20回ゆきのまち幻想文学賞の長編部門で「雪の翼」が長編賞を受賞し、一般部門で「青い手」が入選する[4]。
2013年、連作短編集『逢魔が時のものがたり』で一般社団法人日本児童文芸家協会が主催する第42回児童文芸新人賞を受賞[5][6]。同作は、逢魔が時から物語を生み出す感性や、読者を不思議な世界に引き込んで魅了する表現力が評価された[6]。『バウムクーヘンとヒロシマ - ドイツ人捕虜ユーハイムの物語』で第68回産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。
作品リスト
単行本
- 『雪ぼんぼりのかくれ道』(国土社) 2012年1月
- 『逢魔が時のものがたり』(学研プラス) 2012年7月
- 『おばけのナンダッケ』(国土社) 2013年7月
- 『わすれもののおつかい おばけのナンダッケ』(国土社) 2013年10月
- 『はじめてのともだち おばけのナンダッケ』(国土社) 2014年2月
- 『パン屋のイーストン』(出版ワークス) 2016年10月
- 『イーストンと春の風』(出版ワークス) 2017年3月
- 『イーストンと音楽会』(出版ワークス) 2018年9月
- 『バウムクーヘンとヒロシマ - ドイツ人捕虜ユーハイムの物語』(くもん出版) 2020年6月
- 『パンフルートになった木』(少年写真新聞社) 2020年7月
- 『ちょいこわ 石の耳』(岩崎書店) 2020年12月
アンソロジー収録作品
「」内が巣山の作品。
- 「おまけの引出し」( JOMO童話賞作品集、『童話の花束 その31』収録) 2000年
- 「十五歳」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 13』収録) 2004年1月
- 「椿」「一分間」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 14』収録) 2005年1月
- 「πの音楽」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 16』収録) 2007年1月
- 「雪玉」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 18』収録) 2009年3月
- 「霊界から来たカラス」(国土社、『怪談図書館 12 ホラー遊園地で待ってる』収録) 2009年9月
- 「峠の酒蔵」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 19』収録) 2010年3月
- 「青い手」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 20』収録) 2011年4月
- 「椀の底」(企画集団ぷりずむ、『ゆきのまち幻想文学賞小品集 21』収録) 2012年3月
- 「蝶」(PHP研究所、『だれがアケル!? 呪いのトビラ』収録) 2014年3月
- 「銀河のものおくり」(学研プラス、『名作転生 3』収録) 2017年10月
雑誌掲載作品
- 「石の舟は月へ向かう」(日本児童文芸家協会、『児童文芸』 2014年1月号 - 6月号に連載)
- 「紅」(日本児童文芸家協会、『児童文芸』2015年4月号に掲載)
脚注
出典
関連項目