山本 藤枝(やまもと ふじえ、1910年12月7日 - 2003年7月7日)は、日本の児童文学作家、翻訳家。
本名・フジヱ。別筆名に露木 陽子。夫は詩人の山本和夫。
略歴
和歌山県生まれ。東京女子高等師範学校卒業。
1977年『細川ガラシャ夫人』で産経児童出版文化賞受賞。
子供向けの伝記、海外作品の再話・翻訳を多くしたが、晩年は日本史上の女性を多く描いた。
日本文芸家協会会員、児童文学者協会会員を務めた。
2003年、肺炎のため92歳で死去[1]。
著書
- 『手風琴の物語』(白川書院、女学生文庫) 1948
- 『世界の国花物語』(実業之日本社) 1956
- 『おばさんからのてがみ』(麦書房、雨の日文庫) 1959
- 『きつねのしっぽ』(ポプラ社、おはなし文庫) 1961
- 『つぼみの歌』(集英社、コバルト・ブックス) 1966
- 『学芸の花ひらく』(千代田書房、子どものための文化財ものがたり) 1972
- 『飛鳥はふぶき』(ポプラ社) 1973
- 『悲劇の女性たち 運命の日本女性史物語』(偕成社) 1974
- 『3年生のあいつとわたし』(金の星社) 1977.1、のちフォア文庫
- 『ジュニア日本の女性史 その栄光と挫折のドラマ』(金の星社) 1977.11
- 『わたし妹四年生』(偕成社) 1978.6
- 『万葉の女性たち』(立風書房) 1985.11
- 『山本藤枝の太平記』(集英社、わたしの古典) 1986.6、のち文庫
- 『防人の歌は愛の歌』(立風書房) 1988.7
- 『万葉の愛と死』(立風書房) 1989.12
伝記
共著
- 『日本の女性史』第1 - 4(和歌森太郎、集英社) 1965 - 1966、のち文庫
- 『百夜一話・日本の歴史』第1 - 9(和歌森太郎、集英社) 1969 - 1970
再話・翻訳
- 『真夏の夜の夢』(シェークスピア、露木陽子名義、偕成社) 1952
- 『大尉の娘』(プーシキン、講談社) 1954
- 『ケティーお嬢さん』(クーリッジ、ポプラ社) 1955
- 『小公女ものがたり』(バーネット、偕成社) 1956
- 『少女レベッカ』(ケート・ウィギン、講談社) 1958
- 『母のいのり』(プローティー、偕成社、世界少女名作全集) 1959
- 『母のつばさ』(ウィギン、偕成社、世界少女名作全集) 1959
- 『少女のいのり』(G・ポーター、偕成社、世界少女名作全集) 1961
- 『愛の四少女』(オルコット、岩崎書店、少女名作全集) 1961
- 『ベニスの商人』(シェークスピア、ポプラ社) 1963
- 『ちび君 / 風車小屋だより』(ドーデー、偕成社、少女世界文学全集) 1963
- 『田園交響楽』(アンドレ・ジイド、岩崎書店) 1963
- 『ふるさとの花園』(バーネト、岩崎書店、世界少女名作全集) 1964
- 『ギリシア神話』(露木陽子名義、偕成社) 1964
- 『紅はこべの冒険』(オルツイ、ポプラ社) 1964
- 『足ながおじさん』(ジーン・ウェブスター、露木陽子名義、偕成社) 1965
- 『緑のハインリッヒ』(ケーラー、露木陽子名義、偕成社、少年少女世界の名作) 1965
- 『春の嵐』(ヘッセ、岩崎書店、ジュニア版世界の文学) 1967
- 『愛の学園』(オルコット、露木陽子名義、偕成社、少年少女世界の名作) 1967
- 『君よ知るや南の国』(ゲーテ、露木陽子名義、偕成社、少年少女世界の名作) 1968
- 『悲劇の王妃』(ツワイク、露木陽子名義、偕成社、少年少女世界の名作) 1968
- 『アルトハイデルベルク』(マイアー・フェルスター、岩崎書店、ジュニア版世界の文学) 1968
- 『車輪の下』(ヘッセ、岩崎書店、世界少女名作全集) 1973
脚注
- ^ 山本藤枝さん死去 作家、女性史研究家 - 47NEWS、2003年7月7日
関連項目