宇美八幡宮
宇美八幡宮(うみはちまんぐう)は、福岡県糟屋郡宇美町宇美二丁目1番1号にある神社。旧社格は県社。神社本庁の別表神社。安産の神として信仰される。 祭神歴史社伝「伝子孫書」によれば、神功皇后が三韓征伐からの帰途に応神天皇を産んだ地に、敏達天皇3年(574年)に応神天皇を祀ったのに始まる。「宇美」の地名も「産み」に由来するものである。 平安時代ごろから石清水八幡宮と本末関係となった。鎌倉時代初期には安産の神として信仰されるようになった。別当寺も宇美山誕生寺と称していた。 天保2年(1831年)、大宮司の神武斎宮之介は福岡藩により禁止された神道式祭祀を復活させるため、筑前国一之宮である住吉神社や筥崎宮の大宮司らと上洛し、一般神社に影響力を持つ吉田司家に陳情した[1]。しかし無視されたため、朝廷に近い神社に影響力を持つ一条家に願書を提出し帰郷したところ、福岡藩の藩吏に捕らえられた[1]。天保4年(1833年)には座敷牢での謹慎を命じられ、怒りのあまり自決した[1]。 1872年(明治5年)には村社に列せられ、1891年(明治24年)には県社に昇格した。 境内境内には、神功皇后が出産のときにすがりついたという「子安の木」、応神天皇の産湯に使ったと伝えられる「産湯の水」などがある。境内末社・湯方殿の前には「子安の石」と呼ばれる拳大の石が納められており、妊婦は安産を祈願してこの石を持ち帰り、出産後は別の新しい石を添えて返すという風習がある。 境内の北側には宇美八幡宮保育園がある。境内の南側には宇美町立歴史民俗資料館がある。
境内社
文化財重要文化財
国指定天然記念物
福岡県有形民俗文化財
福岡県民俗資料重要文化財
交通アクセス
脚注外部リンク |