大津テレビ送信所・中継局

大津テレビ送信所・中継局(おおつテレビそうしんしょ・ちゅうけいきょく)は、滋賀県大津市宇佐山山頂にある、滋賀県のテレビジョン放送親局などの電波を送信している施設のこと。

概要

滋賀県は、近畿地方の中心部から離れていることから、この放送所は1960年、まずNHK大阪放送局によってVHF波による中継局(実験局)として設置された。

その後、近畿各県のNHK放送局で総合テレビの府県域放送がスタートすることになったため、UHF波に転換。送信所も大津局に移管された。また、近畿広域圏の民放各社が中継局を、地元民放のBBCびわ湖放送が親局を、それぞれ設置した。

地上デジタルテレビ放送については、NHK大津総合・大阪教育が先行。民放は広域圏各局とBBCともに、遅れてスタートした。

大津市は京都市と隣りあわせで、県の南西端に位置していることもあり、主に東側や琵琶湖方向に指向性が設けられており、これにより県南西部を広くカバーしている。

施設概要

所在地

  • 大津市錦織町平尾487番地(宇佐山山頂。関係者以外は立入禁止)

地上デジタルテレビジョン放送設備

  • 県域局以外は中継局であり、本欄におけるコールサイン表記は総務省が免許に「局名」として表記しているものである。デジタルテレビにおける中継局の局名表記は、かつてのアナログテレビとは異なる(局名略称等+中継局名+DTV。NHKの場合はNHK+中継局名+総合はDG・教育はDE)。
リモコン
キーID
放送局名 コールサイン 物理
チャンネル
空中線電力 ERP 放送対象
地域
放送区域
内世帯数
開局年月日
1 NHK
大津総合
JOQP-DTV 26ch 100W 780W 滋賀県 約20万世帯 2005年
4月1日
2 NHK
大阪教育
NHK大津DE 13ch 30W 180W 全国 約18万世帯
3 BBC
びわ湖放送
JOBL-DTV 20ch 100W 720W 滋賀県 約20万世帯 2006年10月1日
4 MBS
毎日放送
MBS大津DTV 16ch 30W 180W 近畿広域圏 約18万世帯
6 ABC
朝日放送テレビ
ABC大津DTV 15ch
8 KTV
関西テレビ放送
KTV大津DTV 17ch
10 ytv
讀賣テレビ放送
ytv大津DTV 14ch
地上D
248ch
MBS
Gガイド
16ch 2007年5月

地上アナログテレビジョン放送設備(廃止)

2011年7月をもって廃止

チャンネル 放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象
地域
放送区域
内世帯数
開局日 放送終了日
28ch NHK
大津総合
JOQP-TV 映像1kW/
音声250W
映像7.9kW/
音声2kW
滋賀県 不明 1971年
4月1日
2011年
7月24日
30ch BBC
びわ湖放送
JOBL-TV 映像7.2kW/
音声1.8kW
1972年
4月1日[1]
36ch MBS
毎日放送
(中継局の為無し) 映像100W/
音声25W
映像500W/
映像125W
近畿広域圏 不明 1968年
9月29日[2]
38ch ABC
朝日放送
40ch KTV
関西テレビ放送
1968年
9月28日[3]
42ch ytv
讀賣テレビ放送
1968年
9月29日[3]
46ch NHK
大阪教育
映像580W/
音声145W
全国 1966年
5月27日
  • NHK大津放送局は2ch、BBCテレビは3ch、MBSテレビは4ch、ABCテレビは6ch、関西テレビは8ch、読売テレビは10ch、NHK教育は12chに設定されていた。

正式な放送所名

  • NHK大津総合・大阪教育…宇佐山テレビ放送所
  • BBC…宇佐山送信所
  • 在阪広域局…大津テレビジョン放送局

備考

  • NHK大阪教育テレビと在阪広域局のデジタル出力は、アナログ換算で300W相当となる為、実質3倍の増力となる。

脚注

注釈

出典

  1. ^ 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、502頁。 
  2. ^ 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、502-503頁。 
  3. ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、504頁。 

関連項目

滋賀県内のその他の親局送信所

送信所設置放送事業者

関西圏内のテレビ・FM送信所・基幹中継局