大外返

大外返(おおそとがえし)は、柔道足技21本の一つ。講道館では1982年(昭和57年)に新たに名称として登録された。講道館国際柔道連盟 (IJF) での正式名。IJF略号OGA

概要

大外刈系の技大外刈大外落大外車への返し技[1]後の先の技の一種である。投げ方は、相手が十分に崩しきらず強引に大外刈などを掛けてきた際に、逆に相手に大外刈などを掛ける、つまりは相手の大外刈系の技を大外刈系の技で押し返して倒す技であると柔道家の醍醐敏郎は1994年に講道館機関誌『柔道』で述べている[2]大外刈などに対する、カウンターパンチならぬカウンターキックとなる技である。

二段小外刈にも大外返しがある[3]二段小外掛の同様の技を醍醐敏郎は小外掛に分類される旨述べている[2]

名称設定の経緯については後の先も参照のこと。

脚注

  1. ^ 嘉納行光川村禎三中村良三醍醐敏郎竹内善徳『柔道大事典』佐藤宣践(監修)、アテネ書房、日本(原著1999年11月21日)、66頁。ISBN 4871522059。「大外返」 
  2. ^ a b 醍醐敏郎講道館柔道・投技--分類と名称(第38回)大外返(おおそとがえし)<足技>」『柔道』第65巻第5号、講道館、1994年5月1日、45頁。「取は、受の右「大外刈」に応じて、右足で体を支え、左足を受の左支え足にかけて返した場合は「小外掛」である」 
  3. ^ 工藤一三『連続分解写真による柔道の技法 投技編』(初版)日貿出版社、日本、1968年12月5日、174-175頁。 

外部リンク