大和田神社 (松川村)
大和田神社(おおわだじんじゃ)は、長野県北安曇郡松川村にある神社である。 歴史杉林の中にあり松川村の人口の半数が氏子であるとされている。いつ創建されたかは明らかではない。古文書では1580年(天正8年)、松川道文願文(大和田賢一家文書)の中に「大明神」と記載されていて、これが当社に関しての最も古い記述とされている。 1926年(大正15年)、雨引山山頂に奥社を分霊創建した。社殿や付属の建物は何度か火災で焼失し、その都度再建されたが、1974年(昭和49年)4月に本殿、幣殿、拝殿など全ての建物を失った。翌1975年(昭和50年)9月本殿その他を再建し、今日に至っている[8]。 境内本殿幣殿拝殿神楽殿神楽殿は祭神に舞楽を奉納する場所として建造されたもので、村内には細野神社にも有明山社にも建造されている。大和田神社の神楽殿は桁行11メートル、梁間8.5メートル、高さ8メートルの二階建で、郡内最大規模。天井裏の棟木に「慶応元年造之」と墨書されていて、松川村内では数少ない江戸時代の建物となっている。一階は全面板張りの舞台となっていて、前方両袖に太夫座が設けられており、東西南北吹き放ちになっている。二階の正面は板壁、背面は竪格子の窓となっていて、舞台を上から見下ろすことができる。柱に釘付けされている棟札によって、大工棟梁浅原勝蔵以下大工は松川村と板取村の人々で、彫師だけが池田町の森代八であったことがわかる。南向きの本殿に対し、神楽殿を北向きにして社殿との間を広く取ってあるのは、幕末から明治初期に盛んであった地芝居上演時に、野外観覧席とするためである。戦後も神楽殿は青年団活動として芝居など上演の場所でもあった。娯楽施設が全くなかった村内にあって、舞楽奉納の目的以外にも重要な役割を果していた[9]。 年間祭事一覧
例大祭かつては11月15日に行われていたが、2018年現在は9月22日、23日(秋分の日)に変更されている[要出典]。 大祭の日には神職3人によって祭事が午後2時から始まり、祭事の後には小学生の浦安の舞、若キ連の獅子舞、奉納相撲が行われる[11]。 交通アクセスJR大糸線・信濃松川駅から直線距離で2キロメートル余り[2]。 脚注注釈出典
参考文献
関連項目
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