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ヴィブラフォン奏者の「大井貴司」とは別人です。 |
大井 貴之(おおい たかし、1960年2月23日 - )は、東京都出身のレーシングドライバー。現在はYouTubeでの発信をメインに活動。他にも自動車ジャーナリスト、ドライビングインストラクターとしても活躍。血液型A型。
概歴
元々は講談社の自動車雑誌ベストカーの編集スタッフ。趣味としてジムカーナなどに参戦。ジムカーナでは全日本のシード権も獲得していた。当時の愛称は「タコ」であった。
その後「ベストモータリング(ベスモ)」の編集部に転職。模擬レースをすることによって新車の性能差を見せるサーキットバトルを企画。それぞれの車の走り、性能差を映像化してこそビデオの価値があるという信念に基づく数々の企画は読者の気持ちを掴んだ。
黒澤元治の魅力が表現出来ていないと黒澤を水戸黄門に見立てて全国のミニサーキットとそこに通う腕自慢のドライバーが登場する「御老公シリーズ」も人気企画となった。
ベストモータリングから派生した「ホットバージョン(HV)」の立ち上げの中心人物でもある。
同時にレースにも参戦。黎明期の全日本GT選手権のGT500(当時はGT1)クラスに、ムーンクラフトがチューニングを施した日産・シルビアを駆って、ベストモータリングのキャスターとして交流があった服部尚貴と共に参戦。N1耐久レース(現在のスーパー耐久)には三菱のワークス的存在のPUMA GTOで中谷明彦と参戦。
ベスモ、HVでは黒澤元治や土屋圭市など、一流ドライバーと並んでレギュラーキャスターを務め、彼らの傍らでドライビングテクニックも披露していた。特に初期のHVでは、読者参加型企画でテクニックの習得を目指す読者を助手席に座らせ、自身は運転席で実演をして教える、という一幕もあった。FFや4WDよりも、FR・MRの大出力車を担当させられることが多かった。大井が在社中は「新車 vs 中古車」など多彩な企画が多く、退社後はベスモ、HV共にライバル誌のVideo Optionのように娯楽性を重視した作風となってしまったため、ビデオマガシンの没個性化を嘆く声が読者から多く寄せられた。退社後にドライビングスクールの企画・運営をメインとした「D-Rights」を設立。
当時、谷田部にあった日本自動車研究所(JARI)のスキッドパッドで定常円千回、総合試験路では高速スラローム集中特訓やブレーキング集中特訓を開催。現在、ポピュラーとなっている「広場トレーニング」の先駆けと言える。
その後、REVSPEED、Hyper REVビデオの企画・制作も行なっていたが、2004年からはREVSPEED誌に同梱する「おまけDVD」を企画・制作。
2017年3月で契約が終了。その1年後、自らのYouTubeチャンネル「Sports Driving Labo.」を立ち上げ車の楽しさを発信している。
プレイステーションシリーズで発売されているレースゲーム「グランツーリスモ」では、発売当初から現在に至るまでシリーズアドバイザーを勤める。愛車はBMW・523ツーリング(F11型)、マツダ・ロードスター(NB8型)、ポルシェ・911(930型)ホンダ・S2000(AP1型)。
レース戦績
- 1985年 - スターレットノーマルカップシリーズでデビュー (デビューレースは10位スタートで3位表彰台)
- 1990年前後 - VW GOLFポカール 、ミラージュカップなどワンメイクレースで活躍
- 1994年 - 全日本GT選手権・GT1クラス CCI あめんぼうシルビアで参戦
- 1998年 - 全日本GT選手権・GT300クラス イエローマジックF355GTでRd.4にスポット参戦
- 1999年 - N1耐久レース Class4にFALKENブースカCIVIC(EK9)で参戦。嵐の仙台ハイランドで初優勝
- 2000年 - スーパー耐久シリーズ クラス3 BPビスコガンマ RX-7で参戦(シリーズチャンピオン)
- 2001年
- スーパー耐久シリーズ・クラス3 BPビスコガンマ RX-7で参戦(シリーズチャンピオン)
- ニュルブルクリンク24時間耐久レース Porsche993 SuperCup(総合12位、クラス6位)
- 2002年
- スーパー耐久シリーズ・クラス3 FORTUNE 科芸専 RX-7で参戦(シリーズ6位)
- ニュルブルクリンク24時間耐久レース RX-7(クラス4位)
- 2003年
- 全日本GT選手権・GT300クラス 雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7で参戦(シリーズ15位)
- ニュルブルクリンク24時間耐久レース Porsche996 Cup 完走
- 2004年 - 全日本GT選手権・GT300クラス ARKTECH Porsche968で参戦
- 2005年
- SUPER GT・GT300クラス ARKTECH PorscheBoxsterで参戦
- スーパー耐久シリーズ・クラス3 TOTAL SPORTS ingsZで最終戦にスポット参戦(クラス優勝)
- ニュルブルクリンク24時間耐久レース Suzuki SwiftSport(クラス優勝)
- 2006年 - スーパー耐久シリーズ・クラス3 eeiA ingsZで参戦(シリーズ2位、ドライバーとしては最多ポイント獲得)
- 2007年
- スーパー耐久シリーズ・クラス3 カルラレーシング☆ings北海Zで参戦(シリーズチャンピオン)
- SUPER GT・GT300クラス NobelBiocareSpecialOlympicsGT3でRd.8とRd.9にスポット参戦
- ポルシェCUPのF1前座レースにスポット参戦 ポールポジション獲得 決勝2位
- 2008年
- SUPER GT・GT300クラス 4CARAT SON GT3でRd.1にスポット参戦
- スーパー耐久シリーズ・クラス1 こばやし歯科 PORSCHE GT3 WITH COXでRd.5にスポット参戦
- 2012年 - スーパー耐久シリーズ 鈴鹿にNOPROデミオでスポット参戦 2位
- 2013年 - スーパー耐久シリーズ 富士にTracy S2000でスポット参戦 予選2位、決勝はトップを快走するがサスペンショントラブルでリタイヤ
- 2014年 - スーパー耐久シリーズに埼玉トヨペット GreenBrave86でフル参戦。ベストリザルト2位
- ニュルブルクリンク24時間耐久レースにS2000で参戦 予選3位、決勝は相棒のクラッシュでリタイヤ
- 2015年 - ニュルブルクリンク24時間耐久レースにBMW M3で参戦。マシントラブルでリタイヤ
- 2016年 - スーパー耐久 富士にオートファクトリー86でスポット参戦 予選で全体ベストをマーク
- 2018年 - スーパー耐久 SUGOにオートファクトリー86でスポット参戦 決勝2位
- 富士24時間耐久にオートファクトリー86で参戦。予選で全体2位。決勝レースではクラス優勝
- 2019年 - スーパー耐久 最終戦岡山に5ZIGEN AMG GTでST-Zクラスにスポット参戦。
- マレーシアチャンピオンシップシリーズにRiyoz Racing SWIFTでスポット参戦。クラス優勝
- マレーシアSepang1000kmにRiyoz Racing SWIFTで参戦。クラス2位
- 2021年 - 富士24時間耐久にBMW M2CS Racingでクラス1に参戦。3位完走
全日本F3選手権
全日本GT選手権/SUPER GT
外部リンク