夢半球
『夢半球』(ゆめはんきゅう)は、1979年11月5日に発売された谷山浩子の5枚目のアルバム。 概要このアルバムまでは、谷山がそれまで書き溜めてきた作品と、新しく書き下ろした作品が混在している。谷山は当時、ディレクターやアレンジャーから自らの音楽性を理解してもらえず、プライベートでも恋愛でうまくいっていなかった。その心情を反映してA面夜サイドは暗い作品で構成されている。 A面(夜サイド)の冒頭は、真夜中に恋人へ手紙を書いているという語りから始まる。そしてB面(朝サイド)は、引き戸を開ける音と小鳥の鳴き声による夜明けのシーンで始まり、外の草木や風に癒されていく様子を明るく歌うという、組曲を意識した構成となっている。 前アルバム『鏡の中のあなたへ』と合わせ、「暗い谷山浩子」のイメージが形成された時期であった。 収録曲の中で『テングサの歌』は、人類滅亡後の世界を紀勢本線岩代駅のホームに佇む海藻のテングサの視点で歌ったシュールな曲。同曲がライブで歌われるときはある部分で掛け声をかける「お約束」がある。[要出典] 『イーハトーヴの魔法の歌』の歌詞は、谷山がラジオ関西の『ギャルギャル神戸』という番組中の企画で一般から募集し、谷山が曲を付けたものである。また『風の子供』はアルバム・バージョンである(シングル『風を追いかけて』B面にシングル・バージョンを収録)。 収録曲A面<夜 A.M.1:00~A.M.5:37>(1 - 6)、B面<朝 A.M.5:39~A.M.10:07>(7 - 11)
脚注 |