塙町立図書館(はなわちょうりつとしょかん)は、福島県東白川郡塙町の公共図書館。JR磐城塙駅の駅舎と一体化した建物に入る形で[4]、1992年4月1日に町立図書館として開館した[5][6]。「駅舎一体型」図書館の代表例のひとつとされる[7]。
沿革
図書館建設のきっかけとなったのは、1988年のふるさと創生事業であり、1億円の使い道を議論する住民集会から上がった図書館の開設を求める声であった[4]。建設計画は1990年から1992年にかけて進められ[5][6]、1992年4月1日の開館の時点で蔵書数はおよそ2万冊であった[5]。
一体化するように接続する駅舎は、1993年10月13日から供用開始となり、出札駅務室、待合コーナー、売店がJR東日本の施設として、展示室、会議室などが町の施設として整備された[8]。列車を待つ時間に生徒などが図書館で勉強するといった利用のされ方も多い[4]。
2009年1月からは、町内で独居する70歳以上の高齢者を対象に、職員が蔵書を宅配して貸し出すサービスを始めた[9]。この時点では、蔵書は7万冊以上と報じられた[9]。
2011年時点で、蔵書数はおよそ7万6千冊、年間の利用者数はおよそ8600人、年間の貸し出し数は4万冊以上と報じられた[4]。
利用案内
- 開館時間
- (火~土曜日)10時から19時まで、(日曜日、祝日)10時から17時まで
- 休館日
-
- 月曜日(月曜日が国民の祝日に関する法律に規定する日に当たるときは、その翌日)
- 祝日等の翌日(その日が土、日曜日又は祝日の場合は開館)
- 年末年始(12月29日から1月4日まで)
- 図書整理日 5月、6月、10月、11月、翌年1月及び2月の各末日(ただし、その日が月曜日に当るときはその翌日、日曜日に当るときはその翌々日とする)
- 蔵書点検期間(9月8日から同14日まで)
- 冊数・期間
- 図書10冊まで14日以内(2週間)
関連項目
脚注
- ^ 伊藤邦明都市建築研究所. “JR磐城塙駅+塙町立図書館”. Homify Online Gmbh & Co. KG. 2020年2月23日閲覧。
- ^ 「表1 分類ごとの施設数、面積、割合(平成28年3月時点)」『塙町公共施設等総合管理計画(平成 31 年 3 月改訂)』(PDF)塙町、8頁。https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/324665.pdf。2020年2月23日閲覧。
- ^ “(ISIL管理台帳ファイル 共図書館 [CSV形式 1.0MB)]”. 国立国会図書館. 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g 古庄暢 (2011年1月25日). “(本の森へ)町の図書館=駅舎 利用活性化へ併設 塙のJR磐城塙駅”. 朝日新聞・朝刊・福島中会・1地方: p. 29 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b c “塙町立図書館 明日午前十時開館”. 夕刊はなわ: p. 1. (1992年3月31日). "塙町が平成二年度から二年計画で_億_千万円を投じて完成した町立図書館が、あす四月一日午前十時から開館する。町の玄関である水郡線塙駅と接続して建築したもので、今年度は一億五千二百万円を予算化し森をイメージした駅舎を建築することになっている。あす待望の開館となる町立図書館は約二万冊の蔵書で..."
- ^ a b “町民の学習の場 町立図書館きょう開館”. 夕刊はなわ: p. 3. (1992年4月1日). "塙町が平成二年度から二年計画で三億二千万円をかけて完成した町立図書館がきょう午前十時にオープンした。"
- ^ “イメージ一新公共図書館 サービス悪く地味なんて言わせない!?”. 読売新聞・東京夕刊: p. 7. (1995年8月26日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “来月、2駅がオープン――常磐線東海駅・水郡線磐城塙駅”. 日本経済新聞・地方経済面・北関東: p. 4. (1993年9月25日) - 日経テレコン21にて閲覧
- ^ a b “塙町立図書館:高齢者に本宅配 来館できない独居町民にサービス”. 毎日新聞・福島: p. 23. (2009年2月22日) - 毎索にて閲覧
外部リンク
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