株式会社国際電気通信基礎技術研究所(Advanced Telecommunications Research Institute International:通称ATR)は京都府精華町にある第三セクターの研究所。
産官学の幅広い支援を得て設立された電気通信分野における基礎的・独創的研究の一大拠点として内外に開かれた研究所で、21世紀の高度情報社会を人間性あふれる真に豊かな生活の場とすることを目的とし、競争的研究資金への応募や国、民間企業からの受託により情報通信分野の基礎から応用まで幅広く研究を行っている。
研究組織は、2つの総合研究所の傘下に、6つの研究所と2つの特別研究所がある構成となっている。
沿革
- 1978年9月 関西学術研究都市調査懇談会(座長:奥田東 京都大学名誉教授)「新都市構想」を提案
- 1984年12月 関西経済連合会などから要望書提出
- 1985年3月 関経連電気通信基礎技術研究所設立準備研究会発足
- 1985年4月 日本電信電話公社民営化
- 1985年10月 特別許認可法人 基盤技術研究促進センター設立
- 1986年3月 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)設立
- 1986年4月 大阪ビジネスパーク(OBP)に暫定研究所開所
- 1986年4月 株式会社エイ・ティー・アール通信システム研究所設立
- 1986年4月 株式会社エイ・ティー・アール自動翻訳電話研究所設立
- 1986年4月 株式会社エイ・ティー・アール視聴覚機構研究所設立
- 1986年4月 株式会社エイ・ティー・アール光電波通信研究所設立
- 1987年7月 ATR本研究所起工式(関西文化学術研究都市)
- 1989年4月 ATR本研究所開所
- 1991年5月 天皇・皇后視察
- 1992年3月 株式会社エイ・ティー・アール人間情報通信研究所設立
- 1993年3月 株式会社エイ・ティー・アール音声翻訳通信研究所設立
- 1993年4月 秋篠宮文仁親王・同妃視察
- 1994年9月 ITU京都全権委員会議開催、皇太子・同妃視察
- 1995年3月 株式会社エイ・ティー・アール知能映像通信研究所設立
- 1996年3月 株式会社エイ・ティー・アール環境適応通信研究所設立
- 1997年9月 中国科学院との研究協力覚書調印
- 2000年1月 株式会社エイ・ティー・アール音声言語通信研究所設立
- 2000年5月 イギリス貿易産業省 科学担当大臣セインズベリー卿視察
- 2001年10月 国際電気通信基礎技術研究所内に、音声言語コミュニケーション研究所、適応コミュニケーション研究所、人間情報科学研究所、メディア情報科学研究所の設置
- 2002年2月 モンゴル国 トゥムルオチル国民大会議議長視察
- 2002年7月 ドイツ ヨハネス・ラウ大統領視察
- 2002年10月 知能ロボティクス研究所設置
- 2003年5月 脳情報研究所設置
- 2004年4月 波動工学研究所設置
- 2004年4月 ネットワーク情報学研究所設置
- 2004年10月 日本科学未来館との相互協力に関する協定書調印
- 2004年11月 株式会社ATR-Promotions設立
- 2006年4月 認知情報科学研究所設置
- 2006年5月 知識情報科学研究所設置
所在地
代表者
- 浅見 徹 (代表取締役社長)[1]
- 鈴木 博之 (代表取締役副社長)[1]
機構・研究部門
- 脳情報通信総合研究所
- 社会メディア総合研究所
- 知能ロボティクス研究所
- 適応コミュニケーション研究所
- 波動工学研究所
- 石黒浩特別研究所
- 佐藤匠徳特別研究所
在籍した人物
脚注
- ^ a b c d 株式会社国際電気通信基礎技術研究所. “会社概要”. 2024年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月18日閲覧。
- ^ a b 株式会社国際電気通信基礎技術研究所. “第39期決算公告”. 2024年8月18日閲覧。
外部リンク
座標: 北緯34度44分37.3秒 東経135度45分57.1秒 / 北緯34.743694度 東経135.765861度 / 34.743694; 135.765861