国鉄T32形コンテナ(こくてつT32がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1967年(昭和42年)度に製造した、鉄道輸送用一種規格[注 1](11 ft)タンクコンテナである。
概要
1967年(昭和42年)度に鉱物油専用[注 2]非クレーン取り扱いタンクコンテナとして東急車輛製造にて6個が製作された。その後1968年(昭和43年)に2個、1970年(昭和45年)に2個が東急車輛製造にて製作された。
タンク体は、厚さ3.2 mmの普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製で内部の接液面を純度保持のため亜鉛メタリコン処理を施した。荷役方式は、マンホール蓋の液入口からの上入れ、底弁から配管を経て液出管両端の液出弁を用いた下出し方式である。寸法関係は全長3,240 mm、全幅2,300 mm、全高1,776.8 mm、荷重5 t、自重1.4 t、容積5.1 m3である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には7個が日本貨物鉄道(JR貨物)に承継されたが1994年(平成6年)度に形式消滅した。
注釈
- ^ ※この規格は1996年(平成8年)に改訂され現在の一種規格とは異なる。
- ^ ※設計時の専用種別はフタル酸ジオクチルである。
出典
参考文献
関連項目
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5 ft級 |
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旧 一種 11 ft級 |
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旧 二種 新 一種 12 ft級 |
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15 ft級 |
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旧 三種 新 二種 20 ft級 |
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新 三種 30〜31 ft級 |
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その他 |
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