因島水軍城
因島水軍城(いんのしますいぐんじょう)は、広島県尾道市の因島にある村上水軍の資料館。この位置には過去に天守が存在していたことはなく、いわゆる城郭風建築物になる。同敷地内にある「尾道市因島史料館」についても述べる。 概要この地にある標高24mの丘は片苅山と呼ばれる[1]。中世において入江の中にあった岬であり、頂上を本丸とする清原守高の居城・片苅城が置かれており、曲輪・石垣・屋敷跡などが現存しているもののそれ以上の詳細はわかっていない[1]。現在因島水軍城がある地はその片苅城の家老が住んでいた地と伝えられている[2]。現在この敷地は片苅山麓にあり因島村上氏の菩提寺である金蓮寺の境内にあたる[2][3]。 金蓮寺住職が因島村上氏の資料展示および因島の観光地を作ろうと運動を起こしてできたのがこの因島水軍城であり、奈良本辰也が建物監修に入り、1983年(昭和58年)開場した[2]。旧因島市が水軍をテーマとした観光業に力を入れ始めたのは1989年(平成元年)のことで、ここが開場した後のことになる[4]。地元観光資料では「日本唯一の水軍城」と謳っている。 また金蓮寺には因島村上家歴代の墓があり市史跡に指定されている。 施設因島水軍城奈良本による監修で水軍城をイメージして施設群は造られ、本丸・二の丸・隅櫓からなる[2]。
尾道市因島史料館水軍城のふもとにある。村上水軍以外の因島の産業歴史民俗資料を展示している[3]。以下主な展示物を列挙するが、これらは文化財登録されていない[8]。 利用情報
交通脚注
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