四角いジャングル『四角いジャングル』(しかくいジャングル)は、原作:梶原一騎・画:中城健による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)に1978年第17号から1981年13号に連載されていた。 概要元々は、空手家であった主人公・赤星潮が行方不明の兄を追ってアメリカに渡り、そこで出会ったマーシャルアーツの強さを目撃し、兄を倒したベニー・ユキーデを打倒する事を目指した、フィクションとノンフィクョンを織り交ぜた格闘技漫画だったが、途中から主人公であるはずの赤星潮の存在はほとんど無くなり、マーシャルアーツのみならず、大山倍達率いる極真空手や、アントニオ猪木率いる新日本プロレスや、黒崎健時率いる新格闘術が絡んだ、現実と虚構が入り混じったドキュメンタリー風の作品に変更される。ちなみに、時間軸的には『空手バカ一代』の最終話からそのまま続いているような形になるため、作画や主人公が変わった続編とも取れる。 なお、主人公である赤星潮は架空の人物だが、この作品とタイアップして同名のリングネームを付けた選手が、実際にキックボクシングのリングに上がり試合を行っている。 あらすじ東心会空手の空手家・赤星潮三段は東心会ラスベガス部長になって以降消息を絶った兄・赤星荘介五段の行方を追って単身渡米、何とか道場を見つけるも道場は既に荒れ果て兄の姿はなく途方に暮れるが、通訳に連れていた少年がマーシャル・アーツ[1]の存在を潮に話し会場に行くとそこではなんと荘介とエースのベニー・ユキーデの試合が行われ、荘介はベニーの前に完敗。 試合後病室で潮と荘介は再会を果たし、荘介はラスベガスの道場がマーシャル・アーツの道場破りに遭い潰れてしまった事、マーシャル・アーツの次なる目標は日本進出であると話し、ザ・モンスターマンをアントニオ猪木に、ユキーデをキックボクシングの藤原敏男、極真空手への刺客として差し向けるという。それを聞いた潮は東心会を脱退、マーシャル・アーツに転向しユキーデを倒すと決意し、まずあらゆる格闘技習得を目的にプロボクサー赤星潮、メキシコでは覆面プロレスラーレッドスターという二束の草鞋を履いて挑む中、マーシャル・アーツ運営幹部から直々のスカウトを受けるが、試合に来ていたユキーデと言葉を交わす内彼のオーラと紳士な態度に圧倒されマーシャル・アーツをするという発言を撤回、異種格闘技戦で倒すとスカウトを断った。 その矢先、プロレスの試合でミル・マスカラスに完敗を喫し世界の壁を知ると四回戦ボーイやギミックレスラーを倒したぐらいでユキーデに勝てると思いあがり自分が井の中の蛙だったと痛感、燃え尽き症候群に見舞われる。そんなある日、潮は大山倍達から大山に代わってマーシャル・アーツにケンカ状を叩きつける新格闘術黒崎流を教えられ入門するが、彼の空手は黒崎流の前には全く通用しないどころか修行や練習メニューについていけず、他の練習生と同列に扱われていくのであった。 映画1978年から1980年にかけて、この漫画を原作にしたドキュメンタリー映画が3本製作されている。いずれもアントニオ猪木主演。
備考
新☆四角いジャングル原作:真樹日佐夫・画:峰岸とおる。『劇画マッドマックス』(コアマガジン)にて連載。 2010年寅年に5代目タイガーマスクを誕生させるのではと格闘技雑誌で特集が組まれる。雑誌記者が候補と思われる選手や、初代である佐山聡、藤原敏男、格闘家、フリーライターの吉田豪などに取材を試みるも成果は得られなかったが、ある男の行動により急展開を迎えた。 ドラマはフィクションであるが、実際の興行としてキックボクシング大会「KICK GUTS 2010」が開催され、そこで5代目タイガーマスクがデビューされた。 Vシネマキャスト
スタッフ
脚注
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