商君書『商君書』(しょうくんしょ)は、商鞅の著作と伝えられる書物。著者は不明。『商子』(しょうし)とも呼ぶ。24篇が現存する。 概要『史記』商君列伝賛には司馬遷が商鞅の「開塞」「耕戦」などの書物を読んだことを記す[1]。『漢書』芸文志には法家に『商君』29篇があり、商鞅の書としている[2](なお、同じ芸文志の兵権謀家には「公孫鞅27篇」が見えており、これと商君29篇がどのような関係にあるかはよくわからない)。 しかし、現在の『商君書』には商鞅より後の時代の記事が見えるため、少なくとも一部分は商鞅の作ではありえない。たとえば徠民篇には魏の襄王の諡が見え、長平の戦いについて記しているため、秦の昭襄王以降の時代の作である[3]。後人による偽作説もある[4]。『四庫全書総目提要』は商鞅の説をもとに後世の「法家者流」が編纂したと考えている[5]。 構成現行の『商君書』は5巻26篇からなるが、うち第16・21篇は中身がないため、実質24篇である。ほかに『群書治要』巻36に『商君書』六法篇からの抜粋を載せる。
法の貫徹を求め、農業の振興と富国強兵を主張する。戦法・立本・兵守の3篇は兵法について述べており、他の篇とかなり異なっている。 脚注参考文献
関連文献
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