唐津市立小川小中学校(からつしりつ おがわしょうちゅうがっこう)は、佐賀県唐津市呼子町小川島にある公立の小中一貫校。
概要
- 歴史
- 小学校は1875年(明治8年)に「下等小川小学校」として創立。中学校は1947年(「昭和22年)の学制改革の際に、新制中学校として小学校に併設された。小学校・中学校ともに現校名となったのは2005年(平成17年)。2020年(令和2年)に小学校は創立145年、中学校は創立73年を迎えた。
- 校章
- 小学校と中学校で異なる。どちらも波の絵を下に置くことでは共通しているが、小学校は桜の花弁の絵の中に「小」の文字を、中学校は「中」の文字を配している。
- 校歌
- 小学校・中学校で共通の校歌となっている。作詞・作曲ともに小松源造による。歌詞は3番まであり、1番に校名の「小川」が登場する。
- 通学区域
- 唐津市呼子町小川島全域[1]。
- 特色
- 外国人との交流を行う「国際理解講座」を不定期に開講しているほか、テレビ電話による荒川区立ひぐらし小学校との交流、Skypeによる関東学院小学校との交流など、島外との交流に力を入れている[2]。
- 制服
- 中学生には制服があり、男子は黒のスラックスにカッターシャツ、女子は水色の襟に身頃が白色のセーラー服と紺のプリーツスカート。小学生には制服がない[3]。
沿革
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- 1872年(明治5年)8月3日 - 学制が発せられる。
- 1875年(明治8年)12月26日 - 「下等小川小学校」が創立。旧・庄屋宅を校舎として借用。
- 1881年(明治14年)4月1日 - 下等科を初等科に改める。
- 1884年(明治17年)4月1日 - 統合により「呼子小学校 小川分教場」となる。初等・中等の2科を設置。
- 1886年(明治19年)5月1日 - 「呼子尋常高等小学校 小川分教場」に改称。。
- 1887年(明治20年)3月 - 木造平屋建て校舎1棟を新築。
- 1888年(明治21年)4月1日 - 小川分教場が分離の上、簡易科(3年制)を設置し、「尋常第十八区 簡易小川小学校」として独立。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、呼子村立の小学校となる。
- 1891年(明治24年)4月1日 - 尋常科(4年制)を設置の上、「小川尋常小学校」に改称。
- 1899年(明治32年)9月 - 尋常補習科を設置。
- 1903年(明治36年)4月1日 - 木造校舎を新築。
- 1907年(明治40年)4月 - 小学校令改正により、尋常科が6年制となる。
- 1916年(大正5年)6月 - 校舎を増築。
- 1925年(大正14年)4月1日 - 高等科(2年制)を併置の上、「小川尋常高等小学校」に改称。
- 1927年(昭和2年)4月 - 校舎を増築。
- 1928年(昭和3年)8月1日 - 呼子村が町制施行により呼子町となる。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 国民学校令の施行により、「小川国民学校」に改称。尋常科を初等科に改める。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革により、小川国民学校の初等科は「呼子町立小川小学校」に改組される。
- 高等科が改組され、新制中学校「呼子町立小川中学校」が併置される。
- 1949年(昭和24年)11月9日 - 中学校校舎が完成。
- 1952年(昭和27年)12月 - 自家発電所が設置される。
- 1957年(昭和32年)5月 - 中学校校舎を増築。
- 1961年(昭和36年)10月 - ミルク給食を開始。
- 1970年(昭和45年)6月1日 - 体育館が完成。
- 1971年(昭和46年)
- 5月 - 学校給食を開始。
- 8月1日 - 運動場を拡張。
- 1972年(昭和47年)7月 - 中学校、特別教室(理科室・図書室)が完成。
- 1975年(昭和50年)2月 - 呼子町小学校創立100周年記念式典を挙行。
- 1990年(平成2年)3月 - 鉄筋コンクリート造2階建て校舎が完成。
- 1991年(平成3年)12月 - プールが完成。
- 1993年(平成5年)7月 - へき地集会施設 兼 体育館が完成。
- 1996年(平成8年)12月 - 校門が完成。
- 2005年(平成17年)1月1日 - 呼子町が唐津市と合併したことにより、「唐津市立小川小中学校」(現校名)に改称。
学校行事
- 1学期
- 4月 - 始業式、入学式
- 5月 - 年生社会化見学、中学生バス旅行[4]、区民合同体育大会[5]
- 6月 - 磯清掃(中学生)、芋植え(小学生)[6]
- 7月 - 黒ハエ清掃、着衣水泳、終業式
- 2学期
- 9月 - 始業式、アイランド・フェスティバル[7]
- 12月 - 終業式
- 3学期
周辺
- 小川島保育園
- 小川島診療所
- 鯨鯢供養塔[8]
- 現校舎の北側に旧校舎の跡地が、南側に教職員住宅がある[8]。
交通
- 小川島漁港より徒歩500m
- 呼子港小川島発着所より、片道20分の定期船「そよかぜ」が運航されている。
脚注
参考資料
- 「呼子町史」(1978年(昭和53年)4月1日発行, 呼子町役場)
- p.805 - p.833 第八篇 教育篇 第一章 初等学校の変遷
- p.901 - p.958 第一0篇 年表篇 第一章 歴史年表
関連項目
外部リンク