Be-B(ビービー)/和泉 容(いずみ よう、1968年9月7日 - )は、日本の女性歌手。現在はハードロック流しとしてBe-B(和泉容)名義で活動。Be-B Press「女神の吐息」(テイチク Be-Bのファンクラブ通信雑誌)1995年11月号では、この時点(1995年11月)でCD累計売上100万枚のミリオンセラーを達成したと掲載された。CD売上枚数に応じて受賞される第9回日本ゴールドディスク大賞 ベスト5ニュー・アーティスト賞」[1](1995年)をTOKIO、黒夢らと共に受賞する。
人物
中学で3年間バレー部に所属する傍ら、兄の友人らとバンドを組む。
高校では、1年の半年間だけ陸上部(円盤投げ)に所属し、その後は、フォークソング部に所属。学校祭での歌やポプコンへの出場など、精力的にバンド活動を行った。
高校3年の冬に歌手として上京することを決意。全寮制飲食店に就職することで家族を納得させ、上京する。20歳からはフリーター生活を送り、歌唱の練習先の紹介で知り合った音楽プロデューサーに見いだされ、Be-Bとしてテイチクよりメジャーデビュー。
1st Single「真夏の愛YAIYAI!」の初期はアイドル歌手として売り出されていた[2]。2nd Single「憧夢〜風に向かって〜」からロック、J-POPの曲を歌うようになる。当時から自身で作詞・作曲も行っていたが全然採用してもらえず、事務所が用意した歌を歌うだけの状態だったことから、収入は歌唱印税などの微々たるものにとどまり、全盛期でも年収は1000万円に届かなかった[3]。
Be-Bの名前の由来は、BeはBecome(〜なる)からで「Bになる」という意味[4]。「BIG, BEAUTIFUL」などの言葉の他に、尊敬するBON JOVIのヴォーカリストであるジョン・ボン・ジョヴィの名前にBが付くことから名付けられた[5]。
Be-B Press「女神の吐息」(テイチク Be-Bのファンクラブ通信雑誌)1995年11月号では、1995年5月に来日したBON JOVIのライブに、日本人アーティストとして唯ーBON JOVIのライブ後の打ち上げパーティーに招待され、ジョン・ボン・ジョヴィとツーショット写真がファンクラブ通信に掲載された。
音楽番組の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)・『ポップジャム』(NHK)・『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ)などのテレビ出演(憧夢-風に向かって-If...Fly for Meなど)ドラマ『毎度ゴメンなさぁい』(TBS系)の第4話でBe-B本人がゲスト出演などテレビ出演、深夜のラジオ放送『Be-BのHeartful Wave』、『MIDNIGHT ROCK CITY』(NACK5)等ラジオパーソナリティーとしてレギュラー番組を持った。11枚のシングル、3枚のアルバム、2枚のベストアルバムを発表後、1997年にWEAへ移籍し、それを期に和泉容(いずみ よう)に芸名を変更した。2枚のシングルと1枚のアルバムを発売する。Be-B/和泉容として発売した13枚の全シングル曲にTVのタイアップが付いた。
ストレスで体調を崩したことなどから1999年に活動休止。その後一般男性と結婚し子供も生まれたが、歌手活動の再開を巡って夫と意見が食い違い離婚した(子供の親権は夫が持つ)[3]。Be-Bとして2003年にインディーズより佐藤宣彦によるプロデュースにてアルバム『Medium』を発表。その後もライブなどの音楽活動をBe-B(和泉容)名義で行っている。
2016年頃からはいわゆる「流し」としての活動を本格化。新型コロナウイルス感染症の影響によるブランクなども挟みつつも、ライブやストリートミュージシャンとしての活動などと並行して「流し」を継続し、2024年現在は主に新宿ゴールデン街を拠点としている[3]。
受賞歴
テレビ出演
ラジオ
- FM香川 毎週金曜20:30〜21:00。
- FM山形 毎週木曜20:30〜20:55。
- FM宮崎 毎週土曜12:30〜12:55。
- FM福井 毎週金曜25:30〜26:00。
来歴
ディスコグラフィ
シングル
アルバム
オリジナルアルバム
ベスト・アルバム
タイアップ
他のアーティストとコラボ作品
参加アルバム作品
- 「N・A・T愛は永遠に」(1996年12月12日) - ソニーレコードから杉真理プロディース作品「N・A・T愛は永遠に」にボーカルとして参加する。
- beat mania super MIX(1999年5月28日) - コナミミュージックエンターテイメント発売『beat mania』ゲームの収録曲。11曲目に英歌詞「AngElophany」にBe-B名義で参加した。作詞はBe-Bであり、アルバム未収録曲である。
- オムニバス 90'sTVヒッツ・コレクション(2002年6月21日) - TECD-25477 テイチク発売
- V.A.「R&A〜from80's to 90's Rock&Girl Selection(2009年9月23日) - TECl-1267 テイチク発売
- MESH North Angel(2009年10月1日) - 「救える命を救いたい」という想いから、沖縄県で民間ドクターヘリ等活動しているMESHサポートチャリティーCDを発売。CDジャケットには漫画家の北条司が「羽ばたけ!ノースエンジェル!」とイラストを描いている。全5曲ともBe-Bが歌っている。1. It's All Right、2. choose、3. TRUST YOU、4. セイレーン、5. pictured。「Single曲2曲」を含むが全曲アレンジが違っている。
- オムニバスV.A.ROCKS〜from80's to 90's 〜GIRLS'SIDE(2011年12月14日) - TECH-25280 テイチク発売
- 2枚組オムニバスCD「クライマックス ラブストーリー Chapter1」(2012年8月22日) - ソニーミュージックエンターティメント発売
- TRIBE VANGUARD 2017(2017年5月31日) - DRAGON GATE所属のプロレスラー・B×Bハルクの入場テーマ「B×B STORY 2017」(Kzy feat.Be-B)に“ビービー”繋がりでコーラスとして参加。
- 「Vocals」(2019年) - 7曲目のFake Loveでボーカルを担当している。
3rdアルバム「Be-B III」の海外有名ミュージシャンとのレコーディングについて
Be-Bは中学3年生の時に、友人を通じてオジー・オズボーンを知り、ショックを受けハードロックに目覚める。3rd「Be-B III」アルバムはボン・ジョヴィや1980年代のハードロックの影響で音楽を始めたため、今回はLAとNYで有名海外ミュージシャンと一緒にスタジオ録音した。
LA/NYと日本の2ヵ所で録音された本作は、日本録音の1〜5曲では彼女のヴォーカリストとしての魅力を導き出した楽曲が網羅。6〜10のLA録音サイドには海外の一流ハードロック系ミュージシャンを招いて彼女のハードな面を押し出した曲を収録している[13]。
- 参加ミュージシャン
- 6曲目の「Love is All」でギターをプレイ。Be-Bについては「今回は、メロディアスなソロを心掛けたよ。Be-Bの声も気に入ったよ。マドンナより全然いい」と述べている[14]。
- 「Remember」では、楽曲を提供、詩もBe-Bと共作した。その他に「MISSING IN THE RAIN」、プリンセスプリンセスの中山加奈子作詞の「ミニローズ」、「夢みることに疲れたなら」でプレイ。Be-Bについては「日本人の女性で初めてブルージーな南部っぽいボーカルという印象を受けたな。声がハスキーなせいかもしれないけど好きだよ」と述べている[14]。
- 「MISSING IN THE RAIN」のイントロとソロ部のバックで嵐のような効果を出しているギター・ブラッシングも彼によるものである。Be-Bについては「ホワイト・ゾンビではあまりソロを弾かないからチャレンジだったね、ハードロック好きのBe-Bのボーカルには合ってると思うよ」と述べた[14]。
- Be-Bについては「Be-Bはいい声してるよ。すごく印象に残ったね。また一緒にやりたいね」とコメントしている[14]。
- Be-Bについては「「Be-Bはすごくいいシンガーだと思った。一緒に仕事ができて楽しかったよ」と述べた[14]。
- 「ミニローズ」で参加した。メロディアスなソロは彼の手によるものBe-Bについては「Be-Bのボーカルはエモーショナルで、とてもよかったよ」と述べている[14]。
脚注
注釈
- ^ これはまったくの偶然であり人通りが少なくやっと見つけた取材相手がBe-Bと知って番組スタッフも驚いた。
出典
外部リンク