向井荒太の動物日記 〜愛犬ロシナンテの災難〜
『向井荒太の動物日記 〜愛犬ロシナンテの災難〜』(むかいあらたのどうぶつにっき あいけんロシナンテのさいなん)は、2001年1月13日から3月17日に日本テレビ系列の「土曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は堂本剛。平均視聴率は15.3%。 大学の獣医学部を舞台に描かれる、学生や教授らといった濃い人間たちと動物達の起こす騒動を描く青春ドラマである。なお、『進め電波少年』で同名のロバが出演していたので、初回の冒頭で「ロバではありません」とアナウンスされていた。 ストーリー
八王子大学獣医学部の学生にして風変わりな青年、向井荒太は同期である工藤みちるや桜庭エミリと共に浦島一郎のゼミの補佐(という名の雑用)に奔走する日々を送っていた。ある日、向井は保健所に処分される寸前の成犬ロシナンテを引き取ることになる。かつての主を失っても懸命に面影を探すロシナンテの悲しみを理解した向井に対し、当初は頑なだったロシナンテも次第に心を開いていく。 ロシナンテとの生活に慣れていく中、浦島の元で獣医学の授業も次第に本格化していく。ペットの病気と延命措置の狭間に苦悩する遠藤春奈との出逢いをきっかけに、荒太は様々なペットと飼い主の境遇から人間と動物の関係に苦悩するようになり、次第に獣医を目指すことの意味さえも考えるようになる。同情や哀れみだけは動物は救えず、優しさだけでは動物を飼うことすらできないという現実を直視しつつ、時として動物を救うための力を手に入れるには動物の命すら犠牲にしなければやっていけない獣医の宿命を目の当たりにした向井は生まれ育った寺へ引きこもってしまう。 向井を求めるロシナンテの声に応じ獣医学部へ戻った向井であったが、偶然にも道路に出た犬を救うため身代わりとなって轢かれてしまい足が不自由になってしまう。体力勝負の獣医を目指し続けられるか否かという問題に悩む中、ロシナンテを介助犬として教育するという奇策にて解決を図る。ロシナンテが介助犬として成長していく日々の中、荒太は生活を手助けしてくれる存在と友達を求めていた少女と出会い、荒太はロシナンテを彼女に譲ることを決意する。自分はロシナンテなしでもやっていけると誓い、涙を呑んでロシナンテを送り出した。 その後、向井は無事に獣医となり診療に励んでいたがロシナンテが運ばれてきたことに驚愕する。少女を守るべく複数の犬と立ち回ったロシナンテは満身創痍であり、最期の時は最愛の飼い主である荒太の前で迎えさせてあげたいという周囲の配慮によって運ばれてきたことを荒太は伝えられる。再び再会したロシナンテに対し、荒太は様々な思い出を振り返りつつ、ロシナンテにねぎらいの言葉をかけるのであった。 出演
スタッフ
放送日程
脚注
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