南海高師浜線
高師浜線(たかしのはません)は、大阪府高石市の羽衣駅から高師浜駅までを結ぶ南海電気鉄道の鉄道路線。 路線データ
運行形態羽衣駅 - 高師浜駅間を往復する線内折り返しの普通列車のみが運行されている。ワンマン運転を実施している。日中はおおむね1時間に3本運行されている。 歴史日露戦争時に、現在の高石市高師浜および千代田の沿岸部にロシア兵俘虜収容所(約43ヘクタール)が建設された。講和後しばらくは陸軍が宿舎として使用していたが、大正中期に宿舎跡地を利用した住宅地開発に伴って敷設された。 年表
駅一覧
連続立体交差事業羽衣駅 - 伽羅橋駅間の約1.0 kmにおいて連続立体交差事業(鉄道高架橋新設工事)を進め[9]、羽衣駅 - 高石駅間の上下線高架化工事完了後に着手した。この連続立体交差事業のため高師浜線全線が2021年5月22日から2024年4月5日まで休止され、休止期間中はバス代行輸送が実施されていた[8]。これは全面運休によって工期を5年から3年に短縮できる事や、線路周辺が住宅地であり、線路周辺の道路が狭く、仮線の設置や特殊車両を進入させるスペースが線路脇にないため、代行バスによる運行が効率的と判断したためである。 羽衣駅には代行バス乗換専用改札口と代行バス専用乗降場が設置された。伽羅橋駅の代行停留場として、府道堺阪南線上の高師浜線の北側に伽羅橋(北)停留場、高師浜線の南側に伽羅橋(南)停留場が設置された。高師浜駅の代行バス停留場は大阪府立臨海スポーツセンター敷地内に設置された[10][11]。運賃は南海他路線との乗り継ぎ時も含め、鉄道運休前と同じく全線とも南海の鉄道運賃を適用していた。 2024年4月6日の高師浜線の運転再開に伴い、代行バスの運行は前日の4月5日をもって終了した[8]。 なお、2015年7月31日に開催した大阪府の平成27年度第3回建設事業評価審議会の資料によれば、2021年春に高架化工事を完了する予定であった[12]。 代行停留所一覧
代行バスの運行経路羽衣駅 -〈南海本線高架脇のバス専用道路〉-〈新村北線〉-[羽衣南交差点]-〈大阪府道204号堺阪南線〉- 伽羅橋(北)停留所 -〈大阪府道204号堺阪南線〉- 伽羅橋(南)停留所 -〈大阪府道204号堺阪南線〉-[高石交差点]-〈高石臨港線〉- 高師浜停留所(大阪府立臨海スポーツセンター内)[15] 代行バスの運行形態羽衣駅 - 高師浜停留所間を往復する線内折り返しが基本であったが、運行開始から2021年10月15日までは平日朝ラッシュ時の上り羽衣方面行に限り伽羅橋(北)停留所始発の区間便が追加で設定されていた[15][16]。運行開始時の運行本数は鉄道運休前の本数に準じ、日中は概ね1時間に3 - 4本の運行である[6]。朝夕のラッシュ時には鉄道運休前と比べて増便が行われ、特に平日の朝ラッシュ時には続行便も追加設定されるなど、輸送力確保のために最大で1時間に15本[16](2021年10月15日までは13本[15])もの本数(バス車両台数は15台)が設定された時間帯もある。なお、鉄道による運行では全線の所要時間は3分程度であったのに対し、代行バスでは全線で約15分となっており5倍の時間を要していた[6][15]。 2021年10月16日からは混雑平準化のために朝夕ラッシュ時の運行間隔が変更され、平日の朝ラッシュ時に設定されていた伽羅橋(北)停留所始発の区間便が高師浜停留所始発に延長となった。これに伴い平日の朝ラッシュ時には全線で1時間あたり最大15本の本数が設定されることとなった[16]。 脚注
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