南アフリカの国旗
南アフリカの国旗(みなみアフリカのこっき、英語: Flag of South Africa、アフリカーンス語: Vlag van Suid-Afrika)は、南アフリカ共和国の国旗である。 ネルソン・マンデラの言葉であるレインボーネーションからレインボーフラッグ(英語: Rainbow-Flag)とも[1][2]、またアフリカーンス語で「六色」を意味する「Seskleur」とも[3]呼ばれる。 概要アパルトヘイトの終焉と同時に、人種差別主義からの決別を明確にするため、1994年4月27日に以前の国旗を廃止し、新国旗を制定した。当初臨時の国旗としてデザインされたものが、評判が良かったため最終的に正式な国旗として憲法で定められた。 制定時には、特に色には象徴的な意味はないとされていたが、近年は意味づけが非公式に伝えられている。赤は過去の対立の中で流された血、青は空と二つの海、緑は南アフリカで欠かせない農場と自然、黄は南アフリカで産出される金に代表される天然資源、黒は南アフリカの黒人の国民と他のアフリカ諸国とのつながり、白は南アフリカの白人の国民と平和を、それぞれ示していると言われている。 公式的に色には特に意味はないとしながらも、黒・黄・緑はアフリカ民族会議 (African National Congress) の旗の三色であり、残りの赤・青・白は旧宗主国のイギリス、オランダ国旗の三色である。そのため現在の国旗はアフリカの伝統と歴史を示していると解釈される。また、この6つの色は心理学的原色でもある。なお、制定当時に首相だったフレデリック・ウィレム・デクラークは、後に自伝(The Last Trek: a New Beginning)で、この旗の赤色には、イギリス系人が好んだイギリス国旗の赤でも、アフリカーナーが好んだ旧オランダ国旗のオレンジでもない、チリ・レッド(黄色味のかかった赤)を選んだとしている。
軍旗の変遷国防軍旗陸軍旗軍艦旗空軍旗
歴史→「南アフリカの国旗 (1928年-1994年)」も参照
脚注関連項目 |