医王寺(いおうじ)は、埼玉県さいたま市桜区にある真言宗智山派の寺院。
歴史
創建年代は不明である。ただ聖徳太子を賛仰すべく、約千年前に開山されたと伝えられる。山号の「上宮山」も太子の別名(上宮太子)に由来する。同市中央区の円乗院の末寺である[1]。
江戸時代前期に賢秀によって中興された。現在の本堂は、1691年(元禄4年)に建てられたものである[1]。
当寺の大日堂にある木造大日如来坐像は、平安時代末期の作で「雹除けの大日さま」と呼ばれている。この大日像が別の場所で開帳していたときに、当地が雹の害に見舞われたことに由来している[1]。
文化財
- 木造大日如来坐像(埼玉県指定有形文化財 昭和39年3月27日指定)[2]
- 医王寺の銅鐘(さいたま市指定有形文化財 昭和33年3月31日指定)[3]
交通アクセス
脚注
参考文献
- 埼玉県佛教会 監修『埼玉のお寺 埼玉県寺院全集』千秋社、2001年