利用者:Sweeper tamonten/合意形成
合意はウィキペディアにおける編集の決定が成される主要な手段です。『合意』がその目的のために何を意味するのか様々な定義がありますが、合意は中立性と立証可能性を確立し、保障する最良の方法です。編集者達は大抵、編集作業による本来の成果として合意に達します。通常、誰かがあるページに変更や加筆を行うとそのページを読む誰もがそのページをそのままにしておいたり、あるいは変更する機会が与えられます。編集者達が編集によっては合意に達することができない場合には関連のノートページにおける議論によって合意を求める作業が続けられます。 合意とは何か合意による決定は、提起される合理的な懸念を考慮に入れます。すべての編集者は、ウィキペディアの方針に一致する合意に達するための真摯な努力を期待されています。 合意は、必ずしも満場一致ではありません。理想的には、合意には異議なく至りますが、しかし、これが不可能であると分かれば、多数決が行われなくてはなりません。一般に主要な変更には過半数を超えることが求められます。 作業の流れ合意はウィキペディア全体に及ぶ正常で、通常は暗示され目につかない作業の流れです。議論されないか、あるいは他の編集者によってリバートされない編集はすべて合意を得ていると見なすことができます。その編集が後に論争もなく他の編集者に修正されていれば、新しい合意が達成されたと見なすことができます。このように特別な尽力や無用の官僚的な手順を取らないまま、この百科事典は長期にわたり徐々に加筆と更新がなされます。たとえ論争があっても多くの場合に必要とされることはその編集をより中立にするため、あるいは他の編集者の懸念を加味するための編集の単純な言い換えです。要約欄でのはっきりした連絡はこの作業を容易にすることができます。 編集者がそのような変更を行う前に書面による許可を求めることは必要ありませんし、事前の議論がないことがその変更が合意に支持されるものではないことを証明することにはなりません。しかし、時には、最近の変更が改善でないと思うかもしれません。 賛成できない編集を差し戻す時に、「合意がない」あるいは「議論されていない」ことを言及するより、むしろ実際の意見の相違を述べることが役立ちます。これは関係者全てに対する大切な内容開示となり、さらに合意を編集の継続を通して決定するための指針の働きをします。 編集に関するより真剣な議論があると合意形成の作業の流れはよりはっきりしてきます。編集者達はノートページに節を用意して、議論を通して論争を解決しようとします。合意の議論には独特の形式があります。それは編集者達が方針、情報源および常識を根本とする理由を使用して他の編集者達を説得しようとするものです。合意の議論の目標はページ内容についての同意に達することで、その内容は全員を完全に満足させるものではないかもしれませんが関係する編集者全員がその話題の合理的な解説と認めるものです。合意はウィキペディアにおいて進行中の作業であることを思いかえすことが役立ちます。直ちに特定の「完全な」版の施行のために奮闘しようとするより、完全でない妥協を受入れることは(ページが徐々に改善しているとの理解から)多くの場合、ましなことです。概して、より長期的な見方をする編集者のものと比べると好戦的な編集者による記事の品質は、はるかに低いものです。 記事によっては中立で理解しやすいものの達成のために広範な編集と議論がなされます。同様に、他の記事は、周期的に疑問を呈されるかあるいは修正されるかあるいはこの両方がなされます。会話において問題を再提起する前に記事のノートの過去ログを確認し、過去の議論を一読することは有益であり、不必要に古い議論を蒸し返すことをみんなに強いることに意味はありません。 編集者達が特に合意に達することが難しい場合、いくつもの可能な作業手順があり(第三者の意見、コメント依頼、Mediation Cabalにおける非公式調停)、これらに加えて論争を終了させるために正式の手順が取られる極端な手続きも(管理者干渉、公式な調停、および裁定)いくつかあります。しかしながら管理者は主として方針と編集者の行動に関心を持ち、高圧的に内容の問題を解決することがないことを心にとめておいてください。管理者は合意形成の作業を妨害する行動により(例えば編集合戦、多重アカウントあるいは礼儀の欠如)、編集者をブロックするかもしれません。管理者は方針の下、編集が許されるか否かの判断を下すかもしれませんが、通常そのような行動を超えることはありません。 合意のレベルある場所のある時点における限られた編集者グループでの合意は、より大きな規模のコミュニティの合意を無効にすることはできません。例えば、ある行動が正しいということを幅広いコミュニティに納得させることができない限り、ウィキプロジェクトの参加者は一般に認められた方針あるいはガイドラインをその範囲で記事に適用する決定ができません。 方針とガイドラインは確立した合意を反映し、加えてその安定性と一貫性はコミュニティにとって重要です。結果的に、ウィキペディアには方針の変更に要する参加と合意については他の種類のページ上より高い基準があります。本質的な変更は最初にノートにおいて提案されなければなりません、そして、実施される前の綿密な議論に十分な時間が認められなくてはなりません。若干の変更は編集されうるものですが、それらはより高度の精査に左右されます。他者からの意見と合意を求める積極的な取り組みがあり、ゆっくりと保守的に行われる方針に対する編集であればコミュニティはより受入れやすいものです。 合意は変えることができます合意は不変ではありません。過去の決定とは、それに疑問を投げかける自由が認められるものであり、また拘束するものでもありません。その上そのような変更が大抵は正当なものであることが理解されなくてはなりません。したがって、「合意によって」とか「合意に反する」ということが提案や作業を認めたり拒絶したりするための有効な根拠とは必ずしもなりません。過去になされた広範囲の議論というものが過去の合意に何が影響したかを示せるなら、編集者たちは各々の提案を各々の利点によって再検討し、合意が変更されるべきか否かを新たに決定する必要があります。 ウィキペディアが柔軟であり続けるのは、新しい人が新鮮な考えを持ち込み、成長が新しい必要性を育て、新しい事が現れると人の気持がゆっくりと変化し、そして我々はより良い作業の方向を見つけることができるという可能性を提供するためです。 ある代表グループがその本来の集まりに代わり、全体としての決定を行うかもしれません。事後のある機会に既存の手順に変更が加えられることはかなりあります。しかし、いずれの場合でも何かが永久に決定されるわけではありません。世界は変化し、ウィキペディアは共に変化しなくてはなりません。最後の変更が何年も前であっても、後になって変更を加えることは合理的であり、実際に大抵は望ましいものです。 例外いくつかの例外はページに対する合意による決定に優先します。
合意形成→詳細は「Wikipedia:論争の解決」を参照
中立性、客観的および礼儀正さを保つ編集者は大概は上記のプロセスを経て記事についての合意に至ることができます。しかしながら、編集者は論争を解決する合理的な見地を見つけることができないため、あるいは感情的もしくはイデオロギー的に論争に「勝つ」ことに専念するようになることで時には行き詰まった状態にある自身を認識します。これに応ずるものは、役立つかもしれないいくつかの公式と非公式のプロセスの説明に加え、扱い難い論争を解決するための助言です。 ノートページにおける合意形成→「Wikipedia:ノートページのガイドライン」も参照
大胆であり、しかし愚かにならぬこと。ほとんどの場合、最初に試されるのは記事の編集であり、そして、時々そのような編集をすることが論争を解決します。編集目的を説明する明解な編集内容の要約を利用してください。編集が差し戻されるなら、他の編集者の懸念に対応する歩み寄った編集とすることを心がけください。編集内容の要約は役立つものですが、いくつもの編集内容の要約を通して議論を試みないでください。この手法は一般に編集合戦と見られ、制裁を受けかねません。ある編集が差し戻され、再編集も同じ扱いを受けそうならば、問題を議論するために記事のノートページに新しい節を作成してください。 合意を決定する際には、その議論の品質、それがどのようにもたらされたかの過程、賛成しない人たちの異議、およびプロジェクトの名前空間に存在する正式な文書を考慮してください。少数派または多数派の意見が表されているか否かより議論の品質が重要です。「私は、ただそれが好きでありません」という論拠とその対極である「私は、ただそれが好きです」という論拠は普通、まったく何の意味もありません。 ノートページでの議論は情報源、記事の焦点および方針に関する議論に限ってください。ノートページの責任は、ある追加/変更/削除がなぜ記事を改善するかについて説明することであり、それでこその百科事典です。他の考慮は補助的なものです。この責任は全ての編集者に適用されます。編集者がノートページの議論に応じることを止める場合は合意されたと見なすことができます。またノートページの議論を無視して、なおも争点の資料の編集や差し戻しを続ける編集者は破壊的編集という違反をしているとされ、そのために制裁を受けかねません。 合意形成の議論における目標は、加えようとしている変更に他の人が自発的に賛成するように説得することです。友好的でないとか、無礼な態度を取るとか、他人の見解を理解することができないとか、あるいは歩み寄る意志がない人たちより、良い社会技能と交渉能力を使う人たちの方の成功が期待できます。 外部意見を要請する合意形成ノートページの議論が失敗の時(一般にふたり、あるいはふたつの編集者グループが問題について意見が一致することができないので)、ウィキペディアは外部の編集者からの意見の提供を引き出すための手順をいくつか持っています。このことは、しばしば単純で、誠実な膠着状態を解決することに役立つものであり、それはなぜかと言えば関わっていない編集者は新鮮な見解を持ち込み、そして関わっている編集者が自分自身では理解できない妥協点を理解する手助けをすることができるからです。このための主要な手段は以下の通りです。
これらのより広範な議論の多くは何らかの調査投票を含みますが、調査投票は票決としてより常に構造化された議論とみなされなくてはなりません。ウィキペディアの方針の視点から見れば、単純に数の上からの多数側によってではなく、問題に対して寄せられた議論の質により合意が最終的に決定されます。「はい/いいえ/賛成/反対」の形式に答えることは道徳の支えがなければ役に立ちません。利用者Xの議論について賛成(あるいは反対)を表明することはましなことですし、自分の意見のために自分自身の新規の説明を示すことは最善のことです。目的は支持の公表の単なる重要性に基づいて決定することではなく、何らかの決定のために納得させる理由を生み出すことです。 管理者あるいはコミュニティの干渉時には論争は単に記事内容に関する不賛成というより個人的あるいはイデオロギー的であり、総じて管理者かコミュニティの干渉が要るかもしれません。管理者は記事内容を支配することはありませんが、合意形成の作業を不適切に混乱させている編集者に方針(例えばBLP)を強制したり、制裁を課すために干渉するかもしれません。ノートページで単に管理者の注意を求めるだけで足りることもあります - 概して管理者が多数のページをウォッチリストに登録しているので誰かがそれを見て応えることは有り得ることです。そうではあるものの以下に示されているように歩み寄りを拒否する編集者と作業するための確立された手段があります。
合意形成における落とし穴と間違い以下に示されているのは合意を形成しようとする際に編集者によってなされる間違いです。
関連事項合意形成に関わるウィキペディアの私論と情報のページ
合意に関係する記事: 外部リンク
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