冨士神社のミツバツツジ自生地

冨士神社のミツバツツジ自生地(ふじじんじゃのミツバツツジじせいち)は、豊川市萩町に位置する、市指定天然記念物である。

概要

豊川市萩町神田[1] には、多くのコバノミツバツツジが群生している。この区域は冨士神社及び庚申寺の社叢とされており、古くから仲間の手により管理されてきた。「萩音頭」(作詞:吉ノ田こいと、作曲:蓮見誠)には、「冨士社御山(みやま)はつつじの名所」と唄われている。

1991年平成3年)7月26日音羽町(当時)の指定文化財(天然記念物)に指定された[2]。指定面積は約9,300m2。自生しているコバノミツバツツジの総数は約3千本[3]

周辺の寺社

冨士神社
祭神は木花咲耶姫命。萩町下森前に建つ下賀茂神社の境内社として祀られていたが、1632年寛永9年)、現在地に社殿を建立した。1890年明治23年)に下賀茂神社から独立した[4]
善住禅寺
臨済宗妙心寺派の寺院。本尊釈迦牟尼仏[5]。境内に生える山桃は、市指定文化財(天然記念物:1977年3月1日指定[2])。観音堂には、同じく市指定文化財である馬頭観音像が祀られている[2]

ミツバツツジまつり

1994年(平成6年)以来、開花の時期(4月上旬から中旬)に合わせて「ミツバツツジまつり」[6] が開催されている。期間中は土産の販売や野点が行われるほか、地域住民有志によるよさこいソーランが披露される。

交通

  1. ^ 「神田」は「じんでん」と読む。音羽地区住所表示一覧、5頁。
  2. ^ a b c 豊川市内の指定・登録文化財一覧
  3. ^ 『音羽町史(自然)』、256頁。
  4. ^ 『音羽町誌』、549-550頁。
  5. ^ 『音羽町誌』、554頁。
  6. ^ 「豊川市内の主な祭り、イベント一覧」(豊川市商工観光課) には、「コバノミツバツツジまつり」とある。