全日本空手道選手権大会全日本空手道選手権大会(ぜんにほんからてどうせんしゅけんたいかい)は、空手道の全日本大会である。様々な団体が同一名称で毎年大会を開催している。 全日本空手道連盟主催全日本空手道連盟は、毎年12月第2土・日曜日に日本武道館などで開催している[注釈 1]。競技は男女別の組手競技(無差別)の個人団体と個人形競技の計6種目が行われ、空手道日本一を決める大会である。2016年以降の競技日程は初日が団体戦、2日目は個人戦となっている。 組手競技は男女それぞれ各都道府県代表1名(東京都と大阪府は2名)、全日本実業団空手道連盟[1]代表1名、全日本学生空手道連盟[2]代表2名、全国高等学校体育連盟空手道専門部(高体連)[3]代表1名、前年度優勝者1名の54名、形競技は北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロックから各1名ずつと実業団連盟1名、学生連盟1名、高体連1名、前年度優勝者1名の13名のトーナメント方式で競われる。これとは別に全日本空手道団体形選手権も別途開催されている。組手個人優勝者には天皇盃および皇后盃(2016年以降)、団体戦優勝チームには内閣総理大臣杯が授与される。2016年の第44回大会には天皇明仁が臨席し、天覧試合として開催されたが、皇后美智子は病気のため欠席した[4]。 大会の模様は2日目のみNHK Eテレで放映される。2016年までは中継録画だったが、2017年は生中継で放映された[5]。 歴代優勝
国際空手道連盟極真会館主催→詳細は「極真会館 § 全日本選手権」を参照
極真会館(松井館長)は、毎年11月に「オープントーナメント全日本空手道選手権大会」を開催している。「オープントーナメント」とは、極真会館以外の流派や団体に所属する人間も参加できるという意味である。基本的に組手と杉板の試割りが行われる。全日本選手権は無差別級だが、体重制を取り入れた「オープントーナメント全日本ウェイト制空手道選手権大会」も毎年開催している。なお、大会の模様は極真会館公式コンテンツ配信サービス『KYOKUSHIN ONLINE』で配信の他、BSフジで録画放映されていた。 全世界空手道連盟新極真会主催→詳細は「新極真会 § 全日本空手道選手権大会」を参照
新極真会は、原則として毎年10月に東京体育館などで開催している。選手権大会は無差別級のオープントーナメント方式で行われ、新極真会以外の流派や団体に所属する人間も参加できる。2006年の第38回大会からは女子の部も同時開催している。大会の模様はJ SPORTS『新極真魂』で放映他、新極真会のYouTube公式チャンネルでライブ配信もされている。 極真空手道連盟極真館主催→詳細は「極真館 § 全日本選手権大会_歴代入賞者」を参照
極真館は、毎年秋口に「全日本空手道選手権大会」を開催している。選手権大会は極真館にかかわらず、他派閥の極真カラテを含めた全ての他流派や団体に所属する者でも参加を受け入れる大会である。試合形式は、従来の手技による顔面攻撃を禁止したフルコンタクトルールでありながら、あくまで元来の空手を意識し手技顔面攻撃に対する間合いを保つことをルールに組み入れられている。このルールの確立によって、手技による顔面攻撃禁止によって問題となっていた弊害が取り除かれ、一本勝ちによる試合が増えた。 全日本極真連合会主催→詳細は「全日本極真連合会 § オープントーナメント全日本空手道選手権大会」を参照
全日本極真連合会は、毎年1月に「オープントーナメント全日本空手道選手権大会」を東京で開催している。「オープントーナメント」とは、極真連合会以外の流派や団体に所属する人間も参加できるという意味である。全日本選手権は無差別級だが、体重制を取り入れた「オープントーナメント全日本ウエイト制空手道選手権大会」も毎年6月に大阪で開催している。 なお、2023年からは分裂していた極真会館の派閥が集結し、統一で全日本大会を開催する[7]。 国際大山空手道連盟主催国際大山空手道連盟は、毎年11月に開催している[8]。競技は軽量級、重量級、2005年より女子部、2006年より壮年部が加わり計4種目が行われる。 新日本空手道連盟正道会館主催→詳細は「正道会館 § オープントーナメント全日本空手道選手権大会」を参照
正道会館は、毎年9月に「全日本空手道選手権大会」を開催している。開催当初は「ノックダウンオープントーナメント」を謳い文句にリングを使用し、再延長時にはグローブをはめて顔面攻撃有りのルールを導入していた。現在では、いわゆるフルコンタクトルールによる体重別の大会へと変更されている。 国際空手拳法連盟白蓮会館主催白蓮会館は、毎年11月に大阪府立体育会館第1競技場で開催されている[9]。当初は「全日本拳法選手権大会」と少林寺拳法を源流に持つ大会名称だったが、現在では、「ファイティングオープントーナメント全日本空手道選手権大会」として、体重別(男子3階級、女子2階級)の大会が開催されている。 脚注注釈出典
参考資料関連項目 |