光栄讃詞(こうえいさんし、ロシア語: Краткое славословие)は、光栄が至聖三者(父と子と聖神゜)に帰す事を示す、正教会における祈祷文。日本正教会による訳語。聖詠や讃詞等の各種祈祷文に挿入するなどして頻繁に用いる。
原文はギリシャ語であり、これを日本語訳したものは他教派にも存在する。ただし「光栄讃詞」との名で呼び、かつ以下の訳文を用いるのは日本正教会である。他教派では頌栄等の呼称を用いる。
光榮は
父と
子と
聖神゜に
歸す、
今も
何時も
世々にアミン。
— 光榮讃詞。『時課經』日本ハリストス正教会
挿入する際に、以下のように「光榮~歸す」と「今も~アミン。」を分ける場合もある。
(前に続く)
- 発放讃詞(1つ目)
- 「光榮は父と子と聖神゜に歸す」
- 発放讃詞(2つ目)
- 「今も何時も世々にアミン。」
- 生神女讃詞
(以下続く)
上記はあくまで一例であり、発放讃詞ではなくスティヒラの間に挿入されたり、聖詠の間に挿入されたりすることも多い。
各国語祈祷文
- ギリシア語: Δόξα Πατρὶ καὶ Υἱῷ καὶ Ἁγίῳ Πνεύματι, καὶ νῦν καὶ ἀεὶ καὶ εἰς τοὺς αἰῶνας τῶν αἰώνων. Ἀμήν.
- 教会スラヴ語: Слава Отцу и Сыну и Святому Духу, и ныне, и присно, и во веки веков. Аминь.
- ドイツ語: Ehre sei dem Vater und dem Sohn und dem Heiligen Geist, wie im Anfang, so auch jetzt und alle Zeit und in Ewigkeit. Amen.
- 英語: Glory to the Father and the Son and the Holy Spirit, now and forever and to the ages of ages. Amen.
- フランス語: Gloire au Père, et au Fils, et au Saint-Esprit. Comme il était au commencement, maintenant et toujours, pour les siècles des siècles. Amen.
- グルジア語: დიდება მამასა და ძესა და წმიდასა სულსა აწ და მარადის და უკუნითი უკუნისამდე. ამინ
- ラテン語: Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto. Sicut erat in principio, et nunc et semper, et in saecula saeculorum. Amen.
- ルーマニア語: Slavă Tatălui şi Fiului şi Sfântului Duh şi acum şi pururea şi în vecii vecilor. Amin.
- 韓国語: 영광이 성부와 성자와 성령께, 이제와 항상 또 영원히 있나이다.
外部リンク