『光の季節』(Season of Lights)は、ニューヨークのシンガー、ソングライター、ピアニストのローラ・ニーロによる初のライブアルバム。
コロンビア・レコードはニーロの最新のスタジオ・アルバム『スマイル』をプッシュすべく、ニーロの1967年のツアーの様々な場所での録音から曲をピックアップして1977年の夏にライブ・アルバムとしてリリースした。アルバム全体の厳密なプロデューサーはいなかったが、ニーロが「音楽監督」としてクレジットされている。エンジニア兼ミキサーはデール・アシュビーはであり、ドン・パルスとケン・ロバートソンが補助した。
このアルバムはもともとは販促目的で16曲収録の2枚組アルバムとして作られ、コピーが一部の販売店に送られた。コロンビア・レコードは一般市場向けにはニーロの最初の6枚のスタジオアルバムの曲を含む10曲からなる1枚のアルバムとしてリリースした。ニーロはギター、ピアノ、その他のキーボードを演奏し、ギターのジョン・トロペアやパーカッションのカーター・コリンズなど、素晴らしいミュージシャン達がバックを務めた。
アルバムのレイドバックしてゆったりとしたジャジーな雰囲気は、スムーズな『スマイル』から予想されるものだった。アルバムは大きな商業的成功は収めることなく、ポップアルバムチャートとして知られているビルボード 200チャートでピークには137位を記録するにとどまった。1968年の『イーライと13番目の懺悔』から7枚の連続したアルバムがチャートインしたが、このアルバムが米国でチャートインした最後から2番目のアルバムとなった。ニーロの最後のチャートエントリーは1984年となった。
概要
このアルバムはアメリカのポップチャートにニーロを復帰させたアルバム『スマイル』の販売をサポートするために、ニーロの1976年のツアーの間に録音された。このアルバムにはニーロにとっての最初のフルバンドでのツアーが記録されており、高い評価を得ているバックミュージシャンも参加している。ニーロは自分の声にギターとピアノによる伴奏を添えた。
アルバムの雰囲気はレイドバックしていて、滑らかで、ジャズ風である。音楽的には『スマイル』での音楽的探究似ており、多くの曲を巧みに編曲しなおして、アルバムバージョンをそのまま演奏するのではなく、「スウィート・ブラインドネス」をかなり遅くしたり、「アンド・ウェン・アイ・ダイ」をファンキーにするなどして、新しいバンドのサウンドに合わせている。
オリジナルのLPアルバムは2枚組になる予定だったが、リリースされたのは1枚構成のLPアルバムとなった。標準アルバムの10曲とは異なる、16曲を収録したフルアルバムの日本版がある。
再発版としてはIconoclassic Recordsから2008年8月に16曲すべてとボーナストラックとしてソロバージョンの「タイマー」を含むリマスター版の『光の季節』のCDがリリースされている。
トラックリスト(標準シングルビニールバージョン)
全曲ローラ・ニーロ作
トラック
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時間
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オリジナルアルバム
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「懺悔 (The Confession)」
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3:11
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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「アンド・ホエン・アイ・ダイ (And When I Die)」
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4:03
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モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー (1967)
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「支那ちょうちんのある二階部屋 (Upstairs By A Chinese Lamp)」
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4:56
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魂の叫び (1970)
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「スウィート・ブラインドネス (Sweet Blindness) 」
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3:47
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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「キャプテン・セイント・ルシファー (Captain Saint Lucifer)」
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5:55
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ニューヨーク・テンダベリー (1969)
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「マネー (Money)」
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6:04
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スマイル (1976)
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「ネコの歌 (The Cat Song)」
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4:22
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スマイル (1976)
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「私がフリーポートならあなたはメイン・ドラッグ (When I Was a Freeport and You Were the Main Drag)」
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3:42
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魂の叫び (1970)
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「タイマー (Timer)」
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6:15
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イーライと13回目の懺悔(1968)
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「エミー (Emmie)」
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3:56
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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トラックリスト(オリジナルのダブルビニールバージョンとIconoclassic 2008 CDリマスター)
トラック
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時間
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オリジナルアルバム
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「マネー (Money)」
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6:04
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スマイル (1976)
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「スウィート・ラヴィン・ベイビー (Sweet Lovin' Baby)」
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2:20
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ニューヨーク・テンダベリー (1969)
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「アンド・ホエン・アイ・ダイ (And When I Die)」
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4:03
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モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー (1967)
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「朝のニュース (The Morning News)」
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2:32
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以前に未公開
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「支那ちょうちんのある二階部屋 (Upstairs By A Chinese Lamp)」
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4:56
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魂の叫び (1970)
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「アイ・アム・ザ・ブルース (I Am the Blues)」
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7:00
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スマイル (1976)
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「私がフリーポートならあなたはメイン・ドラッグ (When I Was a Freeport and You Were the Main Drag)」
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3:42
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魂の叫び (1970)
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「キャプテン・セイント・ルシファー (Captain Saint Lucifer)」
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5:55
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ニューヨーク・テンダベリー (1969)
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「スマイル (Smile)」
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4:07
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スマイル (1976)
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「火星 (Mars)」
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3:24
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スマイル (1976)-「スマイル」のエンディング部分
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「スウィート・ブラインドネス (Sweet Blindness) 」
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3:47
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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「ネコの歌 (The Cat Song)」
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4:22
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スマイル (1976)
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「エミー (Emmie)」
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3:56
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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「懺悔 (The Confession)」
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3:11
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イーライと13回目の懺悔 (1968)
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「タイマー (Time)」
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6:15
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イーライと13回目の懺悔(1968)
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「ミドナイト・ブルー (Midnite Blue)」
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4:05
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スマイル (1976)
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パーソネル
- ローラ・ニーロ - ボーカル、ピアノ、音楽監督
- ジョン・トロペア - エレキギター
- リチャード・デイビス - ベース
- アンディ・ニューマーク - ドラムス
- カーター・CC・コリンズ - パーカッション
- ニディア・マータ - コンガ
- マイク・マイニエリ - クラビネット、マリンバ、ビブラフォン
- ジャン・ファインバーグ、ジェフ・キング - サックス
- エレン・シーリング - トランペット
- 技術
- 録音:デール・アシュビー
- ミキシング:ドン・パルス、ロン・ジョンセン
- カバー絵画:谷内六郎
参照資料
- ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: N”. Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X. https://www.robertchristgau.com/get_chap.php?k=N&bk=70 March 8, 2019閲覧。
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スタジオ・アルバム | |
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ライブ・アルバム |
- 『光の季節』Season of Lights (1977)
- 『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ライン』Laura: Live at the Bottom Line (1989)
- 『ライヴ・フロム・マウンテン・ステージ』Live from Mountain Stage (2000)
- 『ライヴ!ザ・ルームズ・ディザイアー ファイナル・コンサート・アット・ニューヨーク1993,1994』 Live: The Loom's Desire (2002)
- 『ライヴ・イン・ジャパン1994』 Live in Japan (2003)
- Spread Your Wings and Fly: Live at the Fillmore East (2004)
- Live at Carnegie Hall: The Classic 1976 Radio Broadcast (2013)
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コンピレーション | |
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主要曲 | |
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関連事項 | |
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