京王サヤ912形貨車(けいおうサヤ912がたかしゃ)は、2015年(平成27年)に製造された京王電鉄の事業用貨車である。
京王電鉄では初の無蓋貨車である。
特徴
- レール輸送用の長物車で、従来から使用されていたチキ290形が老朽化したため、新たに製造された。
- 台枠は軟鋼製で, 床板は腐食への配慮からステンレス製縞鋼板としている。
- プラットホームにいる旅客が誤って乗車しないよう、側部に柵が設置されている。
- 側部の柵は点検時・物品搬入時の時のために取り外しが可能な部分がある。
- 先頭車同様、視認性向上のため黄色に塗装されている。
運用
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武蔵野台駅に進入する検測車。前から3両目がサヤ912。
参考文献
- 『鉄道ピクトリアル』通巻923号「鉄道車両年鑑2016年版」(2016年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2015年度民鉄車両動向」 pp. 93-123
- 京王電鉄(株)鉄道事業本部車両電気部車両計画改良担当 奥 雅希「京王電鉄 デヤ901形・デヤ902形」 pp. 137-138
- 「民鉄車両諸元表」 pp. 193-198
- 「車両データ 2015年度民鉄車両」 pp. 215-227
- 「製品紹介 京王電鉄 事業用車両 デヤ901・902形,サヤ912形」 pp.103
外部リンク