井関 利明(いぜき としあき、1935年[1] - )は、日本の社会学者。専攻は、経済社会学・行動科学・科学方法論・現代思想論・情報メディア論・ライフスタイル論・マーケティング論・ソーシャルマネジメント論・政策論。
学位は、社会学博士。慶應義塾大学名誉教授。
来歴
慶應義塾大学文学部人間科学科新設(1980年)。
慶應義塾大学総合政策学部・慶應義塾大学環境情報学部(SFC)創設の中心的人物(1990年)。
千葉商科大学政策情報学部新設(2000年)。
「環境情報」という言葉をつくりつつも、総合政策学部の教授となる.また、他にもさまざまな大学の新学部創設に関わる。大学改革を先導したイノヴェーターである.
日本に「ライフスタイル」という言葉を持ち込み、「一人十色」という言葉をつくった。近年では、ソーシャル・マーケティングや非営利組織におけるマーケティングに関する著作を執筆している.ビジネス理論の革新に意欲的。
シンポジウム・パネルディスカッションの名コーディネーターとしても有名。
学歴
1959年:慶應義塾大学経済学部卒業。1961年:慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
1964年:慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。1964-66年:イリノイ大学産業・労働関係研究所留学。
出典:[2]
職歴
- 1966-1968年:慶應義塾大学産業研究所助手
- 1968年以降:慶應義塾大学文学部助教授,同教授
- 1974年:イリノイ大学社会学部客員准教授
- 1990年:慶應義塾大学総合政策学部教授,同学部長
- 2000年:千葉商科大学政策情報学部教授,同学部長.大学院政策研究科博士課程教授
- 2004年:千葉商科大学大学院政策情報学研究科修士課程教授・同委員長
- 2006-2008年:千葉商科大学大学院政策研究科・政策情報学研究科客員教授
公職
専攻
経済社会学・行動科学・科学方法論・現代思想論・情報メディア論・ライフスタイル論・マーケティング論・ソーシャルマネジメント論・政策論
著作
- 『消費者行動の理論』丸善.1969年
- 『消費者行動の分析モデル』丸善.1969年
- 『消費者行動の調査技法』丸善.1969年
- 『賃金交渉の行動科学』東洋経済新報社.1969年
- 『福祉生活の指標を求めて』有斐閣.1973年
- 『ライフスタイル発想法』ダイヤモンド社.1975年
- 『福祉思考の論理』有斐閣.1976年
- 『労働移動の研究-就業選択の行動科学』総合労働研.1977年
- 『ライフスタイル全書』ダイヤモンド社.1979年
- 『生活起点発想とマーケティング革新』国元書房.1991年
- 『ワインは時を語る-アート、ビジネス、思想をめぐる6つの対話』丸善.2000年
- 『アスクル―顧客と共に進化する企業』PHP研究所.2001年
- 『ソーシャル・マネジメントの時代』第一法規.2005年
- 『経営の美学』日本経済新聞出版社.2007年
- 『街のコンシェルジェ:地域の住民が喜び,商店街が潤い,NPOが満足する』(監修)東峰書房.(2007)
- 『創発するマーケティング』日経BP.2008年
翻訳書
- W.E.ムーア原著『産業化の社会的影響』慶應通信.1970年
- M.ハナン原著『ライフスタイル戦略』ダイヤモンド社.1979年
- ベネット&カサージアン原著『消費者行動』ダイヤモンド社.1979年
- P.コトラー原著『ソーシャル・マーケティング』ダイヤモンド社.1995年
- D.ペパーズ原著『ONE to ONEマーケティング』ダイヤモンド社.1995年
- D.ペパーズ原著『ONE to ONE企業戦略』ダイヤモンド社.1997年
- D.ペパーズ原著『ONE to ONEマネジャー』ダイヤモンド社.2000年
- N.J.ミッチェル原著『社会にやさしい企業』同友館.(2003)
- P.コトラー原著『非営利組織のマーケティング戦略』第一法規.2005年
- P.コトラー原著『ミュージアム・マーケティング』第一法規.2006年
- 他論文多数
脚注
- ^ “ジャパン ライフ デザイン システムズ | Japan Life Design Systems”. www.jlds.co.jp. 2022年8月31日閲覧。
- ^ 株式会社ローソンエンタテインメント. “井関利明|プロフィール|HMV&BOOKS online”. HMV&BOOKS online. 2022年8月31日閲覧。