世界恐怖小説全集(せかいきょうふしょうせつぜんしゅう)は、
東京創元社より1958年から1959年にかけて刊行された怪奇小説の叢書。
箱入り新書判。全12巻。
一覧
- 1)『吸血鬼カーミラ』(J・S・レ・ファニュ)平井呈一訳 1958.10
- 「白い手の怪」(Narrative of the Ghost of a Hand)
- 「緑茶」(Green Tea)
- 「仇魔」(The Watcher, or the Familiar)
- 「判事ハーボットル氏」(Mr. Justice Harbottle)
- 「吸血鬼カーミラ」(Carmilla)
- 解説:平井呈一
- 2)『幽霊島』(A・ブラックウッド)平井呈一訳 1958.8
- 「幽霊島」(A Haunted Island)
- 「人形」(The Doll)
- 「部屋の主」(Occupant of the Room)
- 「猫町」(Ancient Sorceries)
- 「片袖」(Empty Sleeve)
- 「約束」(Keeping His Promise)
- 「迷いの谷」(The Lost Valley)
- 解説:平井呈一
- 3)『怪奇クラブ』(アーサ・マッケン)平井呈一訳 1959.1
- 「怪奇クラブ」(Three Impostors)
- 「大いなる来復」(Great Return)
- 4)『消えた心臓』(M・R・ジェイムス他)平井呈一・大西尹明訳 1959.10
- 「五本指の怪物」(The Beast with Five Fingers、W・F・ハーヴィー) 大西尹明訳
- 「コーネリアスという女」(Miss Cornelius、W・F・ハーヴィー) 大西尹明訳
- 「ひとりでに動く棺桶」(The Travelling Grave、L・P・ハートレー) 大西尹明訳
- 「豪州からきたお客」(A Visitor from Down Under、L・P・ハートレー) 大西尹明訳
- 「毒の殺虫瓶」(The Killing Bottle、L・P・ハートレー) 大西尹明訳
- 「消えた心臓」(Lost Hearts、M・R・ジェイムス) 平井呈一訳
- 「マグナス伯爵」(Count Magnus、M・R・ジェイムス) 平井呈一訳
- 解説:平井呈一
- 5)『怪物』(アンブローズ・ビアース他) 大西尹明訳 1958.11
- 「壁のなかの鼠」(The Rats in the Walls、H・P・ラヴクラフト)
- 「インスマウスの影」(The Shadow Over Innsmouth、H・P・ラヴクラフト)
- 「ダンウィッチの怪」(The Dunwich Horror、H・P・ラヴクラフト)
- 「怪物」(The Damned Thing、A・ビアース)
- 「右足のなか指」(The Middle Toe of the Right Foot、A・ビアース)
- 「豹の目」(The Eyes of the Panther、A・ビアース)
- 解説:平井呈一
- 6)『黒魔団』(The Devil Rides Out、デニス・ホイートリ(Dennis Wheatley)) 平井呈一訳 1959.5
- 7)『こびとの呪』(エドワード・L・ホワイト他) 橋本福夫・中村能三訳 1959.8
- 「ラパチーニの娘」(Rappaccinni's Daughter、ナサニエル・ホーソーン) 橋本福夫訳
- 「邪魔をした幽霊」(The Interruption、W・W・ジェーコブス) 橋本福夫訳
- 「信号手」(No.1 Branch Line: The Signalman、チャールズ・ディケンズ) 橋本福夫訳
- 「あとになって」(Afterward、イーディス・ファートン(Edith Wharton)) 橋本福夫訳
- 「あれは何だったか?」(What Was It?、フィツジェイムズ・オブライアン) 橋本福夫訳
- 「イムレイの帰還」(The Return of Imray、R・キプリング) 橋本福夫訳
- 「アダムとイヴ」(Adam and Eve and Pinch Me、A・E・コッパード) 橋本福夫訳
- 「夢の中の女」(The Dream Woman、ウィルキー・コリンズ) 橋本福夫訳
- 「人間嫌い」(The Misanthrope、J・D・ベレスフォード(J. D. Beresford)) 中村能三訳
- 「チェリアピン」(Tcheriapin、S・ローマー) 中村能三訳
- 「こびとの呪」(Lukundoo、E・L・ホワイト(Edward Lucas White)) 中村能三訳
- 解説:平井呈一
- 9)『列車〇八一』(マルセル・シュオッブ他) 青柳瑞穂・渋沢竜彦訳 1960.8
- 「ギスモンド城の幽霊」(Ines de las sierras、シャルル・ノディエ) 渋沢竜彦訳
- 「シャルル十一世の幻覚」(Vision de Charles XI、プロスペル・メリメ) 青柳瑞穂訳
- 「緑色の怪物」(Le Monstre Verte、ジェラール・ド・ネルヴァル) 青柳瑞穂訳
- 「解剖学者ドン・ベサリウス」(Don andrea vesalius l'anatomiste、ペトリュス・ボレル(Petrus Borel))渋沢竜彦訳
- 「草叢のダイアモンド」(Le diamant de l'herbe、グザヴィエ・フォルヌレ) 渋沢竜彦訳
- 「罪のなかの幸福」(Le bonheur dans le crime、バルベエ・ドルヴィリ)渋沢竜彦訳
- 「フルートとハープ」(Berthe et rodolphe、アルフォンス・カル(Alphonse Karr))青柳瑞穂訳
- 「死女の恋」(La morte amoureuse、テオフィル・ゴーティエ) 青柳瑞穂訳
- 「オンファール」(Omphale、テオフィル・ゴーティエ) 青柳瑞穂訳
- 「手」(La Main、ギー・ド・モーパッサン)青柳瑞穂訳
- 「仮面の孔」(Les trous du masque、ジャン・ロラン(Jean Lorrain)) 渋沢竜彦訳
- 「フォントフレード館の秘密」(Le mystere de fontefrede、アンリ・ド・レニエ(Henri de Régnier))青柳瑞穂訳
- 「列車〇八一」(Train 081、マルセル・シュオッブ) 青柳瑞穂訳
- 「幽霊船」(Le vaisseau fantome、クロード・ファレール) 青柳瑞穂訳
- 「オノレ・シュブラックの消滅」(La Disparition d'Honoré Subrac、ギヨーム・アポリネール)青柳瑞穂訳
- 「ミスタア虞[ユウ]」(Mr. U.、ポール・モーラン) 青柳瑞穂訳
- 解説「フランス暗黒小説の系譜」:渋沢竜彦
- 10)『呪の家』(ベズィメーノフ他) 原卓也訳
- 「真夜中の幻影」(Rasskaz O Velikom Znanii、アルツィバーシェフ)
- 「呪の家」(ベズィメーノフ)
- 「犠牲」(Zhertva、レミゾフ(Aleksei M. Remizov))
- 「妖女 (ヴィイ)」(Vii、ゴーゴリ)
- 「黒衣の僧」(Chernyi Nomakh、チェーホフ)
- 「まぼろし」(Prizraki、ツルゲーネフ)
- 「カリオストロ」(Kaliostro、A・トルストイ)
- 解説:原卓也
- 11)『蜘蛛』(H・H・エーベルス他) 植田敏郎訳 1960.8
- 「ロカルノの女乞食」(Das bettelweib von Locarno、クライスト)
- 「たてごと」(Die harfe、ケルナー(Theodor Korner))
- 「蜘蛛」(Die Spinne、エーベルス(H. H. Ewers))
- 「みいら」(エーベルス)
- 「死んだユダヤ人」(Der Tote Jude、エーベルス)
- 「イグナーツ・デンナー」(Ignaz Denner、ホフマン)
- 「世襲地」(Das Majorat、ホフマン)
- 解説:植田敏郎
- 12)『屍衣の花嫁 - 世界怪奇実話集』 平井呈一訳 1959.8
- Ⅰ
- インヴェラレイの竪琴弾き
- 鉄の檻の中の男
- グレイミスの秘密
- ヒントン・アンプナーの幽霊
- エプワース牧師館の怪
- ある幽霊屋敷の記録
- Ⅱ
- 死神
- 首のない女
- 死の谷
- 女好きな幽霊
- 若い女優の死
- 画室の怪
- 魔のテーブル
- 貸家の怪
- 石切場の怪物
- 呪われたルドルフ
- 屍衣の花嫁
- 舵を北西に
- 鏡中影
- 夜汽車の女
- 浮標
- Ⅲ
- ベルウィッチ事件
- 解説:平井呈一
脚注