世界カイロプラクティック連合
世界カイロプラクティック連合(せかいカイロプラクティックれんごう、英語: World Federation of Chiropractic, フランス語: La Fédération mondiale de Chiropratique , スペイン語: La Federación Mundial de Quiropráctica, 略称:WFC)は、世界90ヶ国のカイロプラクティックの業界団体が参加する国際的な非政府組織である。カイロプラクティックの団体としては唯一世界保健機関(WHO)の会合にオブザーバーとしての参加が認められている。国際医学団体協議会(CIOMS)の準会員に所属している。 なお、WFC加盟団体で会員数が最も多いカイロプラクティックの団体は、CCA(Canadian Chiropractic Association)である。 概要1988年5月に36カ国の代表団体を集めオーストラリアのシドニーで設立。前年イギリスのロンドンで開催されたプレジデントサミットにおいて国際的なカイロプラクティックの発展、権利の為の組織設立の必要性が話し合われた事による。 目的は科学的研究、教育、法制化で各国が情報交換を行い、カイロプラクティックの基準や職業としてのアイデンティティーなど。 総会は2年毎に行われ、ない年は役員会が開かれる。役員は世界7つの地区からそれぞれ選出。 2005年に、WHOは、各国がカイロプラクティックの教育基準や資格を定める際の参考とするために「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHOガイドライン」(WHO Guidelines on Basic Training and Safety in Chiropractic)[1]を作成した。WFCはこのガイドライン作成のために2004年12月に開催された協議会(Consultation)に、各国の専門家や、World Chiropractic Alliance(WCA)等の専門家団体とともに参加している[1]。 1991年に、国内では日本カイロプラクティック評議会(CCJ)が、複数のカイロプラクティック団体をまとめた組織として加盟する。これは国内に数多くあるカイロプラクティック団体が譲歩し、一致団結という画期的な出来事であった。 1997年に、WFC世界大会TOKYOを東京国際フォーラムにて開催する。当時厚生大臣であった小泉純一郎氏も挨拶に立ちあう。いよいよ国内法制化の機運も高まる。 1998年に、倫理規定違反に問われ資格を剥奪された[2][3]これには様々な憶測も飛び交う。 1999年からは、一部の者により設立された日本カイロプラクターズ協会が加盟。その後も国内の各カイロプラクティック団体が利害関係を廃し、まとまる見込みは薄い。 2015年に、カナダのデイヴィット・チャップマンスミス初代事務局長が退任し、イギリスのリチャード・ブラウンが第二代事務局長に就任した。 沿革
事務局歴代会長の一覧事務局長設立当初より弁護士デイヴィット・チャップマンスミスが就任。2015年にリチャード・ブラウンへ交代。 世界大会(総会)の開催都市
WFC加盟の団体2009年には88カ国の代表団体(世界カイロプラクティック連合ウェブサイトに明記)が加盟。 現在、42カ国または地域の法制化国がある[4]。法制化国または地域には* アジア地区
アフリカ地区
オセアニア地区北米地区中米地区
南米地区
ヨーロッパ地区
カイロプラクティック教育機関のリストWFCが、2009年10月29日に、世界のカイロプラクティック教育機関のリストを発表[5] 脚注
関連項目外部リンク
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