三重県道22号伊勢南島線
三重県道22号伊勢南島線(みえけんどう22ごう いせなんとうせん)は、三重県伊勢市から南伊勢町に至る県道(主要地方道)である。 概要伊勢市と南伊勢町(旧南島町)を結ぶ幹線道路である。大部分を三重交通の路線バスが通過する。 国道23号から伊勢市の文教地区である倉田山を通り、市街地に進入する。中島から宮川沿いを行き、度会町に至る。 宮川の支流一之瀬川沿いの山中を、度会町の各地区を連絡しながら進み、度会町と南伊勢町の境である野見坂を越えて、国道260号に接続する。 路線データ2016年(平成28年)4月1日現在[1]。
歴史かつて南島街道と呼ばれていた道路であり、1888年(明治21年)3月に三重県庁へ工事の県費補助の申請が出され、道路に対して2894円55銭、橋梁に対して11円98銭2厘の補助を得て、1890年(明治23年)に宇治山田吉津線として工事は竣工した[3]。1901年(明治34年)になると、野見坂に隧道(トンネル)を通そうとする計画が持ち上がる[6]。この時、地元ではトンネルの建設費を開通後、トンネルに通行税をかけてまかなおうとしたが、三重県から認められず、トンネル計画は頓挫してしまう[6]。1920年(大正9年)には三重県議会で「30ヶ年道路改良計画」に野見坂隧道が含められることになったが、これも実際の着工を見なかった[7]。 事業は、御木本幸吉が5,000円を寄付したことによって動き出す[8]。この5,000円を原資に三重県へ働きかけ、1926年(大正15年)9月13日にようやく起工した[9]。工事は鹿町組が施工し、工費30余万円をもって1928年(昭和3年)7月に野見坂隧道は開通した[9]。この出来事を『南島町史』は「南島町の夜明けに等しい」と記述している[8]。 1959年(昭和34年)1月25日に三重県道51号宇治山田吉津線が廃止される[10]代わりに、三重県道108号伊勢南島線が指定され[2]、1972年(昭和47年)三重県道22号伊勢南島線に改められた。 年表
路線状況別名
主な道路構造物
新野見坂トンネルのすぐ南にある。 利用状況
地理通過する自治体交差する道路
沿線伊勢市
度会町
脚注
参考文献
関連項目外部リンク |