一フッ化ヨウ素(いちフッかようそ、英: Iodine monofluoride)は、化学式IFで表されるヨウ素とフッ素からなるハロゲン間化合物。
性質
低温下でヨウ素とフッ素を直接反応させて得られる。
-78℃以下では安定した白色粉末であるが、それ以上の温度では無色の液体となる。-14℃以上では分解してヨウ素と五フッ化ヨウ素を生じる。
他のハロゲン間化合物と同様、水と反応する。一フッ化ヨウ素の場合はフッ化水素と次亜ヨウ素酸を生じる。
毒性があると推測されるが、低温でしか存在し得ないため、物理的性質は不明な点がある。
脚注・参考文献
- D. Naumann: Fluor und Fluorverbindungen, Steinkopff-Verlag, Darmstadt, 1980
- W. K. R. Musgrave: The Halogen Fluorides; their Preparation and Uses in Organic Chemistry, Adv. Fluorine Chem. 1 (1960)
- E. H. Wiebenga, E. E. Havinga, K. H. Boswijk: Structures of Interhalogen Compounds and Polyhalides, Adv. Inorg. Radiochem. 3 (1961)