ㄴ
ㄴは、ハングルを構成する子音字母のひとつ。2番目の字母(『訓蒙字会』以降。『訓民正音』当時は最初の「ㄱ」から濃音を含めなければ6番目、濃音も含めれば8番目[1])。名称はニウン(니은)。 音声音素は/n/で表され、歯茎鼻音[n]である。終声では、舌端を歯茎から離さない。 ㄹと隣り合うと/l/となる。また、前の音節の閉鎖音(終声のㄱ, ㄷ, ㅂおよびそれらと同じ発音をするもの)を鼻音化する。
用例用例: 나(ナ) 니(ニ) 누(ヌ) 네(ネ) 노(ノ) 냐(ニャ) 뉴(ニュ) 뇨(ニョ)
韓国においては、頭音法則により漢字音/ㄹ/がこの音声になることが多い。また、/ㅣ/,/ㅑ/,/ㅕ/,/ㅖ/,/ㅛ/,/ㅠ/の前では、漢字音/ㄴ/が無音(ㅇ)になる頭音法則も適用される。
複合語では音声として出現するケースがある。詳細はリエゾン#朝鮮語を参照。 訓民正音『訓民正音』初声体系では舌音の不清不濁に分類されており、訓民正音の世宗序では「舌音如那字初發聲」と規定されている。字形は『訓民正音解例』制字解によると、舌を上あごにつけた形、つまり[n]を発音するときの舌の形を象ったとされる。同じ舌音に属する「ㄷ」「ㅌ」はこれに筆画を足すことで作られている。また異体の字として半舌音ㄹがある。 字母の名称は『訓蒙字会』(1527年)によりニウン(尼隠)と名付けられた。 ラテン文字転写文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式ともに初声も終声もnと表記される。 文字コード
脚注
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