ヴィネット・ロビンソン(英: Vinette Robinson, 1981年[1][2][3] - )は、イギリスの女優である。
略歴
ウェスト・ヨークシャー出身である。出身地はブラッドフォードとする文献と、リーズとする文献がある[4][5]。インテイク・ハイスクール(英: Intake High School、現リーズ・ウエスト・アカデミー)に通い、BTEC認定を受けた。当初は法廷弁護士志望だったものの、13歳の時にある詩祭でチャールズ・コーズリー(英語版)の詩を読んだことがきっかけで、役者の道を選んだ[6][7]。
キャリア
ロビンソンは子役養成所に通い、17歳の時に『ザ・コップス(英語版)』"The Cops" でTVデビューを果たした。この後、ソサエティ・オブ・ロンドン・シアター(英語版)のローレンス・オリヴィエ奨学金を受けながら、ウェバー・ダグラス・アカデミー・オブ・ドラマティック・アート(英語版)に3年間通っている[6][7]。この頃のTV出演作は、『コールド・フィート(英語版)』(英: Cold Feet、端役)、『ドクターズ(英語版)』(英: Doctors、端役)、『ドクター・フー』 (en) (助演、アビー・ラーナー役)などである。彼女は2004年の映画『ヴェラ・ドレイク』で、端役のジャマイカ人少女として出演したが、彼女の演技を気に入ったマイク・リー監督は、後から彼女の役に背景設定を付けている[7]。
2006年には、絶賛された『失楽園』の公演で、イヴ役を演じている。彼女のヌードシーンについて、 ザ・ステージ(英語版)紙のシェリア・トレイシーは、「この表現以外なんて考えられない」と評している[8]。同年上演された "Sugar Mummies" の演技では、ニューヨーク紙で、2007年の「ロンドンで今最もアツい若手舞台俳優」(英: "London's hottest young stage actors")の1人として紹介されている[2]。
"Sugar Mummies"が成功した結果、彼女はタイム・アウト紙の特集記事中で、他5人の役者と共に『新進気鋭の若手舞台俳優の逸材』(英: "innovative young theatrical talent")と評された[7]。
2009年には、彼女はBBCのTVシリーズ『ホープ・スプリングス(英語版)』にジョジー・ポリット役として出演している[3]。また、『ウォータールー・ロード(英語版)』第5シリーズでは、8話に新米英語教師ヘレン・ホープウェルとして出演した[3]。2009年12月から2010年1月にかけてハムステッド・シアター(英語版)で上演された "Darker Shores" で、彼女は主演のフローレンスを演じた。デイリー・テレグラフ紙の批評では、この作品自体は2つ星しか付けられなかったものの、チャールズ・スペンサー(英語版)は、ロビンソンの演技には「温かさと感情的率直さ」(英: "a warmth and emotional openness")があると述べている[9]。インデペンデント・オン・サンデー紙[注 1]のケイト・バセットも同様に彼女を賞賛し、ロビンソンが「素晴らしく演じた」と書いた[10]。2010年には、BBCの『SHERLOCK』でサリー・ドノヴァン巡査部長を演じ、2012年1月に放送されたシーズン2、2014年1月に放送されたシーズン3でも、引き続き同役を演じている。
出演作品
劇場
スクリーン(テレビ・映画)
脚注
注釈
出典
- ^ Youde, Kate (4 September 2011). “Larry, dear Larry! In Olivier's footsteps”. The Independent. http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/theatre-dance/news/larry-dear-larry-in-oliviers-footsteps-2348908.html 10 September 2011閲覧。
- ^ a b Staff (2007年3月26日). “A Guide to London's Hottest Young Stage Actors”. New York (New York Media). 2016年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x スティーヴ・トライブ (2014, p. 186)
- ^ Robinson, Vinette. “Vinette Robinson - The Archers”. BBC. 2012年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。14 August 2011閲覧。
- ^ IMDb、スティーヴ・トライブ (2014, p. 186)ではリーズ出身とされている。
- ^ a b Staff (2002年7月28日). “Olivier bursaries”. The British Theatre Guide. 2016年3月3日時点のLawrence (sic) オリジナルよりアーカイブ。2016年2月23日閲覧。
- ^ a b c d Halliburton, Rachel (2006年9月26日). “Theatre's bright young things”. Time Out London. 2016年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月12日閲覧。
- ^ Tracy, Sheila (2006年5月15日). “Reviews: Paradise Lost”. The Stage. 2012年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。 “one can not imagine the action working in any other way.”
- ^ Spencer, Charles (2009年12月9日). “Darker Shores at the Hampstead Theatre, review”. デイリー・テレグラフ (Telegraph Media Group). http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/theatre-reviews/6767758/Darker-Shores-at-the-Hampstead-Theatre-review.html 2016年2月23日閲覧。
- ^ Bassett, Kate (12 December 2009). “The colour of blood, the colour of money”. The Independent on Sunday. http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/theatre-dance/reviews/red-donmar-londonbrdarker-shores-hampstead-londonbr1984-bac-london-1839069.html 22 December 2011閲覧. "she "copes admirably""
- ^ Shenton, Mark (10 November 2011). “Hamlet”. The Stage. http://www.thestage.co.uk/reviews/review.php/34164/hamlet 23 December 2011閲覧。
- ^ “Frankie Review”. Empire (2021年5月28日). 2022年8月7日閲覧。
- ^ “『ボイリング・ポイント 沸騰』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年7月15日). 2022年8月7日閲覧。
- ^ “The week in TV: The Amazing Mr Blunden; The Girl Before; The Wonder Years; Emily in Paris”. The Guardian (2021年12月26日). 2022年8月7日閲覧。
参考文献
外部リンク