ロンドンタウン

ロンドンタウン
第34回東海Sパドック(2017年1月22日)
欧字表記 London Town[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2013年4月22日(11歳)[1]
抹消日 2020年6月17日
カネヒキリ[1]
フェアリーバニヤン[1]
母の父 Honour and Glory[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 松浦牧場[1]
馬主 薪浦亨[1]
調教師 牧田和弥栗東[1]
競走成績
生涯成績 34戦8勝
(中央)27戦5勝
(地方)4戦1勝
(海外)2戦2勝[1]
獲得賞金 1億8094万6000円+11億4000万ウォン
(中央)1億4049万6000円
(地方)4045万円
(海外)11億4000万ウォン[1]
勝ち鞍 KOR-GI:コリアカップ 2017年・2018年
GIII:エルムステークス 2017年
JpnIII:佐賀記念 2017年
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ロンドンタウン(欧字名:London Town2013年4月22日 - )は、日本競走馬、日本および大韓民国種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2017年コリアカップエルムステークス佐賀記念2018年のコリアカップ。

経歴

競走馬時代

2013年4月22日、かつて南関東の名馬ロツキータイガーを生産した北海道新冠町松浦牧場で誕生[2]2014年の北海道サマーセール1歳馬市場に上場され、 薪浦亨によって880万円(税別)で落札された[3]

栗東牧田和弥厩舎に入厩。2015年10月にデビューを迎え、同年12月に3戦目で初勝利を挙げた。翌2016年の秋には1000万下条件と準オープンを連勝し、オープン入りする[4]

2017年2月の佐賀記念でダートグレード競走初制覇[5]。中央でもマーチステークス4着、アンタレスステークス2着と善戦を重ねる。岩田康誠とのコンビで出走したエルムステークスでは好位追走から差し切り勝ちし、JRA重賞初制覇。勝ち時計1分40秒9は2009年マチカネニホンバレが記録した1分41秒7を0秒8更新する日本レコードだった[6]。また、父カネヒキリにとっても初のJRA重賞のタイトルとなった[2]。続くコリアカップでは残り800mから前年の覇者クリソライトとのマッチレースとなり、4馬身差をつけて優勝した[7]

2018年も2年連続でコリアカップに参戦。前年の同レース以降は馬券内に入れないレースが続いていたが、1番人気に推された。2番手追走から向こう正面でハナを奪うと独走体制に持ち込み、2着ドルコンに15馬身の大差をつける圧勝で連覇を達成した[8]

2019年マーチステークス2着、アンタレスステークス3着など安定した成績を残しており、コリアカップ3連覇を目標に調整されていたが、日韓関係の悪化により日本馬の招待が中止されたため、参戦は叶わなかった[注 1]。牧田調教師は「残念ですが仕方がないです」とコメントした[10]。秋に入り、日本テレビ盃2着と好走したが、マイルチャンピオンシップ南部杯は5着、チャンピオンズカップは10着、東京大賞典は大差の殿負けと振るわなかった。

2020年に入ってからは出走することなく、6月17日付けでJRAの競走馬登録を抹消し、現役を引退した[11]

引退後

引退後は当初韓国種牡馬となる方向で話が進められていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で韓国へ渡航できなくなり、韓国での種牡馬入りを断念[12]。2021年より日本で種牡馬入りすることになった[12]。普段は北海道新ひだか町の岡田牧場に繋養され、種付け時は同町のアロースタッドに移動する形で種牡馬生活を送っていた[13]が、2022年12月13日に韓国へ輸出された[14]

競走成績

以下の内容はnetkeiba.comの情報[15]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2015.10.11 東京 2歳新馬 ダ1600m(稍) 16 7 13 047.1(10人) 06着 R1:40.5(40.0) -1.6 0柴田大知 55 サンヘレナ 512
0000.10.24 京都 2歳未勝利 ダ1200m(良) 12 6 7 006.40(3人) 02着 R1:12.7(36.8) -0.1 0城戸義政 53 デピュティスカイ 512
0000.11.15 京都 2歳未勝利 ダ1200m(不) 15 3 5 001.30(1人) 01着 R1:11.1(35.7) -0.5 0C.ルメール 55 (ゴールデンスランバ) 506
0000.12.26 中山 2歳500万下 ダ1200m(良) 16 3 6 002.80(2人) 05着 R1:13.4(38.1) -1.0 0川須栄彦 55 ビービーサレンダー 510
2016.01.17 中京 はこべら賞 500万下 ダ1400m(良) 16 4 8 014.90(7人) 05着 R1:26.1(38.2) -0.6 0松若風馬 56 ドライヴナイト 508
0000.02.06 東京 3歳500万下 ダ1400m(良) 16 2 3 030.40(9人) 01着 R1:25.6(35.5) -0.0 0松岡正海 56 (ゼンノサーベイヤー) 504
0000.03.13 中京 昇竜S OP ダ1400m(良) 15 6 10 012.00(5人) 07着 R1:25.0(37.2) -0.6 0勝浦正樹 56 ダノンフェイス 502
0000.04.07 中山 伏竜S OP ダ1800m(稍) 15 8 14 078.9(12人) 08着 R1:53.5(38.9) -1.1 0松岡正海 56 ストロングバローズ 500
0000.06.12 東京 小金井特別 1000万下 ダ1400m(良) 16 1 2 017.30(5人) 06着 R1:24.9(36.3) -0.9 0松岡正海 54 エイシンバランサー 504
0000.08.07 小倉 天草特別 1000万下 ダ1700m(良) 15 5 8 006.90(3人) 02着 R1:45.6(37.4) -0.2 0川田将雅 54 ヒデノインペリアル 512
0000.09.04 小倉 西日本スポーツ杯 1000万下 ダ1700m(良) 16 5 9 001.80(1人) 01着 R1:45.5(37.6) -0.8 0川田将雅 54 (コスモピーコック) 510
0000.10.02 中山 内房S 1600万下 ダ1800m(良) 16 1 2 005.60(2人) 01着 R1:51.8(37.6) -0.3 0川田将雅 53 センチュリオン 512
0000.11.12 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(重) 16 1 2 067.9(11人) 08着 R1:34.8(35.9) -1.0 0松岡正海 55 タガノトネール 506
2017.01.22 中京 東海S GII ダ1800m(良) 16 7 13 037.80(8人) 07着 R1:53.6(36.8) -0.4 0国分恭介 55 グレンツェント 516
0000.02.07 佐賀 佐賀記念 JpnIII ダ2000m(不) 11 6 6 002.90(1人) 01着 R2:06.7(37.0) -0.7 0川田将雅 55 (タムロミラクル) 516
0000.03.26 中山 マーチS GIII ダ1800m(稍) 16 6 12 005.80(3人) 04着 R1:52.3(38.7) -0.3 0柴山雄一 57 インカンテーション 514
0000.04.15 阪神 アンタレスS GIII ダ1800m(良) 16 2 4 013.50(6人) 02着 R1:50.2(36.4) -0.3 0川田将雅 57 モルトベーネ 516
0000.05.20 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 16 6 11 014.70(5人) 12着 R1:57.8(38.9) -2.1 0松山弘平 57 グレイトパール 524
0000.08.13 札幌 エルムS GIII ダ1700m(重) 14 2 2 012.20(4人) 01着 R1:40.9(35.6) -0.1 0岩田康誠 57 テイエムジンソク 510
0000.09.10 ソウル コリアC KOR-GI ダ1800m(良) 11 11 005.80(3人) 01着 R1:50.7(37.3) -0.7 0岩田康誠 57 Chrysolite 515
0000.12.03 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 15 4 7 012.00(7人) 15着 R1:51.9(37.8) -1.8 0岩田康誠 57 ゴールドドリーム 518
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(良) 16 8 15 022.90(8人) 05着 R2:05.6(37.9) -1.4 0岩田康誠 57 コパノリッキー 512
2018.02.18 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 6 11 033.20(9人) 14着 R1:38.5(39.0) -2.5 0岩田康誠 57 ノンコノユメ 522
0000.03.25 中山 マーチS GIII ダ1800m(良) 16 8 15 018.10(7人) 06着 R1:52.6(37.6) -0.5 0松岡正海 57.5 センチュリオン 522
0000.04.15 阪神 アンタレスS GIII ダ1800m(不) 16 4 7 011.60(6人) 06着 R1:50.5(37.7) -0.7 0松岡正海 57 グレイトパール 524
0000.08.12 札幌 エルムS GIII ダ1700m(重) 14 6 9 010.80(5人) 04着 R1:42.5(36.9) -0.5 0蛯名正義 57 ハイランドピーク 524
0000.09.09 ソウル コリアC KOR-GI ダ1800m(良) 14 14 001.70(1人) 01着 R1:50.6(38.3) -2.6 0岩田康誠 57 (Dolkong) 514
2019.03.24 中山 マーチS GIII ダ1800m(良) 16 6 12 028.4(11人) 02着 R1:52.5(37.6) -0.2 0吉田隼人 57.5 サトノティターン 532
0000.04.14 阪神 アンタレスS GIII ダ1800m(稍) 16 2 3 006.40(3人) 03着 R1:50.9(37.3) -0.1 0吉田隼人 56 アナザートゥルース 528
0000.05.18 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 16 8 16 010.00(5人) 12着 R1:59.7(38.7) -1.6 0藤岡佑介 56 チュウワウィザード 528
0000.09.23 船橋 日本テレビ盃 JpnII ダ1800m(稍) 8 8 10 013.80(4人) 02着 R1:52.9(38.0) -0.8 0岩田康誠 56 クリソベリル 527
0000.10.14 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 16 7 14 016.10(3人) 05着 R1:35.0(37.4) -0.8 0御神本訓史 57 サンライズノヴァ 514
0000.12.01 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 16 8 15 275.0(14人) 10着 R1:49.3(36.4) -0.8 0岩田康誠 57 クリソベリル 526
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(稍) 13 5 7 074.70(8人) 13着 R2:12.3(45.6) -7.4 0岩田康誠 57 オメガパフューム 519
  • コリアカップの結果は韓国馬事会公式サイト[16]に基づく

血統表

ロンドンタウン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

カネヒキリ
栗毛 2002
父の父
フジキセキ
青鹿毛 1992
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
Halo
Wishing Well
*ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
父の母
*ライフアウトゼア
Life Out There
栗毛 1992
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Silver Valley Mr. Prospector
Seven Valleys

フェアリーバニヤン
青鹿毛 2003
Honour and Glory
鹿毛 1993
Relaunch In Reality
Foggy Note
Fair to All Al Nasr
Gonfalon
母の母
*キャタラクト
Cataract
黒鹿毛 1999
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Queen Tutta Kris S.
Tutta
母系(F-No.) (FN:13-c) [§ 3]
5代内の近親交配 In Reality 5×4・5=12.50%、Mr.Prospector・Gold Mine4×5=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18][19]
  3. ^ [17]
  4. ^ [17][19]
  • 母フェアリーバニヤンは南関東で2勝[20]
  • 母母キャタラクトは米国産馬。Storm Cat産駒の牝馬ということで松浦代表が気に入り、セリで落札して日本に輸入した[2]

脚注

注釈

  1. ^ 日本馬不在で行われた第4回コリアカップは地元馬ムンハクチーフが勝利したが、勝ち時計1分53秒3は前年のロンドンタウンの勝ち時計(1分50秒6)より2秒7も遅かった[9]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ロンドンタウン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月28日閲覧。
  2. ^ a b c 2017年08月13日 エルムS G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月28日閲覧。
  3. ^ サマーセール出身馬【ロンドンタウン(London Town)】が「コリアカップ(韓国G1)」を連覇!”. 馬市.com (2018年9月10日). 2019年11月28日閲覧。
  4. ^ 【内房S】(中山)~ロンドンタウンが連勝を決める”. ラジオNIKKEI (2016年10月2日). 2019年11月28日閲覧。
  5. ^ 【佐賀記念】(佐賀)~ロンドンタウン重賞初制覇 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年8月12日閲覧。
  6. ^ 【エルムS】ロンドンタウンがレコードでJRA重賞初V”. サンスポZBAT!競馬 (2017年8月13日). 2022年8月12日閲覧。
  7. ^ ロンドンタウンが逃げ切って優勝、2着クリソライトで今年も日本馬のワンツー/コリアカップ”. netkeiba.com. 2019年11月28日閲覧。
  8. ^ 【コリアC】15馬身差の圧勝でロンドンタウンが連覇!”. サンケイスポーツ (2018年9月9日). 2019年11月28日閲覧。
  9. ^ 日韓対立、韓国競馬界に飛び火 日本馬不在で困惑も”. 日本経済新聞 (2019年9月21日). 2019年11月28日閲覧。
  10. ^ 【韓国国際競走】日本馬招待せず…日韓情勢を考慮”. サンケイスポーツ (2019年8月12日). 2019年11月28日閲覧。
  11. ^ ロンドンタウン号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2020年6月17日). 2020年6月18日閲覧。
  12. ^ a b ロンドンタウンがアロースタッドでスタッドイン”. 競走馬のふるさと案内所 (2021年6月1日). 2021年6月4日閲覧。
  13. ^ 週刊Gallop(ギャロップ) 2022年8月7日号: 135頁(kindle版). 
  14. ^ ロンドンタウン(JPN)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年3月28日閲覧。
  15. ^ ロンドンタウン”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年11月30日閲覧。
  16. ^ Seoul Race Results(コリアカップ結果(英語版・当該ページの各レース日を参照)) 韓国馬事会、2019年11月30日閲覧
  17. ^ a b c ロンドンタウン 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月28日閲覧。
  18. ^ ロンドンタウンの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年9月5日閲覧。
  19. ^ a b ロンドンタウンの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月28日閲覧。
  20. ^ フェアリーバニヤン”. netkeiba.com. 2019年11月28日閲覧。

外部リンク