ロマン大賞(ロマンたいしょう)は、1992年から集英社が主催していた公募文学賞。同社のライトノベル系文芸誌『Cobalt』及びコバルト文庫の読者を対象とした作品を募集していた。
1992年から1995年までの名称はファンタジーロマン大賞であったが、1996年よりロマン大賞となる。
大賞入選作には正賞の楯と副賞100万円(税込)、佳作入選作には正賞の楯と副賞50万円(税込)が贈られた。入選作品は原則としてコバルト文庫で出版されるが、スーパーファンタジー文庫またはスーパーダッシュ文庫から刊行された作品も一部にある。
2014年度をもって終了。ノベル大賞に統合となった。
応募要綱
作品・内容
自作未発表のもの。(日本語で書かれたものに限る)
ジャンルは問わない。
資格
男女・年齢・プロアマを問わない。
原稿
400字詰め縦書き原稿用紙250枚~350枚。ワープロ原稿可。
締め切り
原則として毎年1月10日。当日消印有効。
歴代選考委員
- 1992~1995年度 久美沙織、星敬、安田均
- 1996~1998年度 佐々木譲、橋本治、槇村さとる、眉村卓
- 1999年度 井沢元彦、田中雅美、槇村さとる、眉村卓
- 2000~2001年度 井沢元彦、大岡玲、田中雅美、槇村さとる、眉村卓
- 2002年度 井沢元彦、大岡玲、田中雅美、眉村卓
- 2003年度 井沢元彦、大岡玲、瀬名秀明、田中雅美、眉村卓
- 2004~2006年度 井沢元彦、大岡玲、瀬名秀明、田中雅美、眉村卓、唯川恵
- 2007年度 井沢元彦、大岡玲、田中雅美、古川日出男、眉村卓、唯川恵
- 2008~2009年度 大岡玲、桑原水菜、橋本紡、古川日出男、三浦しをん
- 2010年度 大岡玲、桑原水菜、橋本紡、三浦しをん、吉田玲子
- 2011~2013年度 桑原水菜、橋本紡、三浦しをん、吉田玲子
- 2014年度 桑原水菜、三浦しをん、吉田玲子
受賞作品と受賞者
- 1995年度(通算第4回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『海のアリーズ』小林栗奈
- 佳作 『聚まるは永遠の大地』柴田明美
- 1997年度(通算第6回)
- 大賞 『カナリア・ファイル~金蚕蠱~』毛利志生子
- 佳作 『パラダイス・ルネッサンス-楽園再生-』谷瑞恵
- 2000年度(通算第9回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『魂守記-枯骨報恩-』渡瀬桂子
- 佳作 『ミューズに抱かれて』中井由希恵
- 2002年度(通算第11回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『シラトリ』(出版時に『パーティのその前に』に改題)久藤冬貴
- 佳作 『祈りの日』倉世春
- 2003年度(通算第12回)
- 大賞 『グリーン・イリュージョン』杉江久美子
- 佳作 該当作なし
- 2005年度(通算第14回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『螺旋の王国』広瀬晶
- 佳作 『白い花の舞い散る時間』(受賞時タイトルは「ガールズレビューステイ」)友桐夏
- 2006年度(通算第15回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『呪殺屋本舗』(出版時に『ジュリエットと紅茶を-ようこそ、呪殺屋本舗へ-』に改題)神埜明美
- 2007年度(通算第16回)
- 2009年度(通算第18回)
- 大賞 該当作なし
- 佳作 『最後のひとりが死に絶えるまで』我鳥彩子
- 2010年度(通算第19回)
- 大賞 『三千寵愛在一身』はるおかりの
- 大賞 『春にとけゆくものの名は』(出版時に『氷雪王の求婚~春にとけゆくものの名は~ 』に改題)湊ようこ
- 佳作 該当作なし
- 2011年度(通算第20回)
- 大賞 『秘密の陰陽師―身代わりの姫と恋する後宮―』藍川竜樹(出版時に『ひみつの陰陽師―ひとつ、秘め事だらけの宮廷絵巻―』に改題)
- 佳作 該当作なし
- 2013年度(通算第22回)
- 大賞 『大帝の恋文』一原みう
- 佳作 『スカーレット・バード―天空に咲く薔薇―』小湊悠貴
- 2014年度(通算第23回)
- 大賞 『時泥棒と椿姫の夢』辻村七子
- 佳作 該当作なし
関連項目
外部リンク