ロック・ユー・トゥ・ヘル
『ロック・ユー・トゥ・ヘル』(Rock You to Hell)は、イングランドのヘヴィメタル・バンド、グリム・リーパーが1987年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。バンドは本作を最後に解散したが、ボーカリストのスティーヴ・グリメットは、2006年より「スティーヴ・グリメッツ・グリム・リーパー」名義での活動を行っている[3]。 背景過去にオジー・オズボーン、Y&T、LOUDNESS等の作品を手がけたマックス・ノーマンがプロデュースした[4]。「ロック・ユー・トゥ・ヘル」と「ラスト・フォー・フリーダム」は、1987年公開の映画『ハード・プリズン』のサウンドトラックで使用された[5]。 反響・評価アメリカのBillboard 200では93位に達し、デビュー作『シー・ユー・イン・ヘル』以来の全米トップ100アルバムとなった[2]。アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「多くのスラッシュ・バンドよりもメロディックだが、ポップ・メタル勢よりもずっとヘヴィで、"You'll Wish That You Were Never Born"、"When Heaven Comes Down"、"Waysted Love"といった性的衝動に満ちた曲では、メロディと野蛮さの力強い結合が示されている」と評している[6]。また、伊藤政則は『BURRN!』誌1987年10月号のレヴュー(当時は日本盤が発売されておらず「輸入盤アルバム」の枠内で紹介)で72点を付け、マックス・ノーマンの音作りに関して「彼は音を正確にまとめる作業の名手で、それ故に粗削りなグリム・リーパーの音もタイトな感覚を主張するようになった」と評価する一方、アルバムの全体像に関して「これで曲の個性が強ければ問題はないのだが、ここに問題を抱えるところにB級の悩みがある」と評している[7]。 収録曲特記なき楽曲は作詞:スティーヴ・グリメット/作曲:ニック・ボウコット。
参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
外部リンク
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