レッツ・ステイ・トゥゲザー
「レッツ・ステイ・トゥゲザー」 (Let's Stay Together) は、アメリカのソウル歌手、アル・グリーンが1971年に発表した楽曲。ビルボードのHot 100とR&Bチャートで共に1位を記録したグリーンの代表作の一つ。 概要1971年11月、シングA面曲として発表された[1]。翌1972年2月12日付のビルボード・Hot 100で1位を記録[2]。また、ビルボードのソウルチャートで9週連続で1位を記録し、ゴールドディスクに輝き、1972年の年間チャートで11位を記録した。グリーンは「タイアード・オブ・ビーイング・アローン」に続いて大きな成功を収めることとなった。 1972年1月31日発売のアルバム『Let's Stay Together』のオープニング・ナンバーでもある。 プロデューサーのウィリー・ミッチェルがピアノで作曲し、MG'sのアル・ジャクソン・ジュニアがリズムを加えた。アル・グリーンは、できあがった曲を聴いて、わずか15分で歌詞を完成させた。ミッチェルはこの曲の成功を確信していたという[3]。グリーンの歌入れのレコーディングは何週間もかけられた。ハイ・レコードの同僚アーティストのシル・ジョンスンもそれが誇張ではないことを証言している[4]。 作者のアル・ジャクソンは、同じくレコーディングセッションでドラマーとして参加したハワード・グリムズに常にこう言っていたという。「Groove and be simple - not busy.」[4] 1985年に英国でロング・バージョン(4分50秒)が12インチ・シングルとして発売されている。ロング・バージョンはその後いくつかのコンピレーション・アルバムで聴くことができる。 「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」においては、2004年版で60位[5]、2010年版で60位[6]、2021年版で84位にランクされている[7]。 ティナ・ターナーのバージョン
アメリカのR&B歌手であるティナ・ターナーが、1983年に「レッツ・ステイ・トゥゲザー[8]」をカバーしてシングルとしてリリースした。この曲は全英シングルチャートでは6位となるヒットとなり[9]、彼女のイギリスでの3回目のトップ10ヒットであり、イギリスに限ればアル・グリーンのオリジナル・バージョンよりも順位が上だった[9][10]。なお、全米シングルチャートでは26位を記録した[11]。 彼女にとってはゲスト・ボーカルとして参加した曲を除くと、この曲が4年ぶりの新曲であり、全米シングルチャートに100位以内に入るのは7年ぶりだった。この曲で復活の兆しをみせたティナは、この曲を含めたアルバム『プライヴェート・ダンサー』を翌年にリリースし、同アルバムの成功をもって復活した。 その他のカバー・バージョン
チャート・パフォーマンスアル・グリーン(1972年)
ティナ・ターナー (1983年)
脚注
関連項目
|