ルイス・レオン・サンチェス
ルイス・レオン・サンチェス(Luis León Sánchez Gil、1983年11月24日 - )は、スペイン、ムルシア州・ムラ出身の自転車競技選手。 J SPORTSの実況などでは、同じスペイン出身でサンチェス姓を持つサムエル・サンチェスとの混同を防ぐためLLサンチェス(エルエルサンチェス)と呼ばれることもある。 実弟のペドロ・レオンはSDエイバルに所属するサッカー選手である。 経歴2004年、リベルティ・セグロスと契約を結んでプロロードレース選手となる。同チームには、後にグランツール完全制覇を果たすことになる、アルベルト・コンタドールが在籍しており、2006年までチームを共にした。 2005年、ツール・ド・フランス初出場、総合108位。 2006年、5月に欧州ロードレース界を震撼させたオペラシオン・プエルトの影響により、6月、チーム名をアスタナ・ヴュルトと名称を変えたものの、同年シーズンを最後にチームそのものが解散を余儀なくされてしまった。 2008年、2度目の出場となったツール・ド・フランスの第7ステージでは、ダウンヒル(山下り)にて単独アタックを決めて快勝した。 2009年、パリ〜ニース第7ステージにおいて、前日まで総合首位のアルベルト・コンタドールを置き去りにした会心の走りを見せて総合首位の座を奪うや、最後まで首位を守って総合優勝を果たした。アルプス山脈超えとなったツール・ド・フランス第8ステージにおいて、サンディ・カザール(2位)らを降して勝利。 2010年、クラシカ・サンセバスティアンでは、アレクサンドル・ヴィノクロフ(2位)、カルロス・サストレ(3位)との同タイムゴールを制し優勝。 2012年、ロンドン五輪個人TTでは、スタートと同時にチェーンが切れ戦意喪失の末ゴール。 2013年2月、オペラシオン・プエルトとの関連を報道されたことから、所属チームのブランコ・プロサイクリングより暫定的な出場停止処分を受ける[1]。 2014年、カハ・ルラル=セグロス RGAへ移籍、ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得する。 2015年、アスタナ・プロチームへ移籍。ヴィンチェンツォ・ニバリやファビオ・アルーのアシストとして走る。 2022年、バーレーン・ヴィクトリアスへ移籍。 2023年、古巣のアスタナに移籍し、同シーズン終了後に現役を引退した。 特徴ツール・ド・フランス2009の第18ステージ個人TTにてトップから44秒遅れの7位に入る一方、1級2つ、2級1つが組み込まれた山岳ステージであった第8ステージにてゴールスプリント勝負を制するなど、アルベルト・コンタドール同様のハイレベルでバランスさせているオールラウンダーとして認められている。 一方、サンチェスがサンチェスらしい走りを見せるのは山岳の下り側である。下りを利用してアタックをかけ、逃げ集団に追いつくというレース展開が数多く見られ、2008年ツールでの濡れた路面での危険な下りで単独アタックを成功させての優勝を果たし、クラシカ・サンセバスティアン2009でもこの方法で先頭集団に追いつくという見せ場を作っている。 主な戦績2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年2018年
2019年
2020年
2021年脚注
外部リンク
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